予想される社会的な影響
・自然環境や社会変動に影響されるライフスタイルに対する懸念の高まりを背景に、テクノロジーや情報流通の充実化により実践が容易になっている
・テクノロジーも活用しながら、自給自足生活の要素を、生活に一部取り入れるライフスタイルが広がる
・そのようなライフスタイルを支えるサービスの需要が拡大し、多様なサービスが提供される
背景・理由・事例
・米国では、田舎での自給自足のライフスタイルやノウハウを、Youtubeで発信し広告収入を得て暮らす「ホームステッダー」と呼ばれる人々が存在。彼らが自給自足生活を始めるきっかけは、自分自身や家族の健康への懸念、農業への興味、都会での生活に対する不満などであったという
・コミュニティ単位で持続可能な社会の実現を目指し、自給自足生活を送っている事例もある
サステナビリティの考え方を生活全体に適用し、コミュニティで環境に負荷をかけない持続可能な暮らしを、共同で追求していくことを「エコビレッジ」と呼ぶ。多くのエコビレッジで実践されているのは、以下の3点であるとされる
①持続可能なエネルギーや水、物質の利用・再利用
②持続可能な食料自給
③持続可能なコミュニティ形成
・1978年に創立されたデンマークのエコビレッジ「Svanholm」では、430ヘクタールの敷地に農地、カフェ、食堂、保育園を備え、約130人が共同で自給自足生活を送る。「収入の共有」を 理念の一つとし、住民が収入の80%をビレッジに収めていることが特徴的である

・自給自足といっても、昔ながらの素朴な暮らしに回帰する、ということを意味するとは限らず、最先端テクノロジーによって、エコと快適な生活水準を両立させる動きもある
例えばオランダのアムステルダム郊外にある「ReGen Villages」では、先端テクノロジーによって、快適な自給自足が実現されている

・自給自足生活者は、現代社会の崩壊に備え、備蓄を増やしサバイバルスキルを身につける「プレッパー」と呼ばれる人々の価値観と、親和性が高い。プレッパーは、自然災害や人災によってライフラインが崩壊した際に備えて食料や自衛用品を備えている。

・新型コロナウイルス流行で、テレワークが推奨されて働き方が変わったことで、都市部から地方に移住して、自給自足生活を送る人が増える可能性がある
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