c-17 : 都市のスマート化

予想される社会的な影響

・テクノロジーを利用して、行政サービスをより個々人への最適化と全体の効率化を図ることが期待される
・マイナンバー等の住民のデジタルID化と多様なデータの紐付けにより、一人ひとりの事情や要望に最適なサービスの提供が行われる
・デジタルID化やオンラインサービス化対する、プライバシー保護の懸念など市民の心理的抵抗感が存在したが、パンデミック対応の効率化などの外的要因により急速に受容性が高まっている
・スマート化の便益が広く認識されることで多くの都市でその導入が促進される
・市民サービス、公衆衛生、交通、環境問題、治安維持、災害対応、等その応用分野は広範であり、その適用範囲は長い期間をかけて拡大してゆく

背景・理由・事例

出典:スマートシティで注目されている「都市OS」とは?/Mobility Transformation

・都市のスマート化とは、センシングやAI、ICTなどの技術を用い、データを収集・分析し、都市のインフラ、交通、エネルギー等の領域における課題の解決につなげたり、全体最適化を図って持続可能な都市を目指すもの

・都市におけるデータ活用では、「都市OS」が鍵になる。
都市OSとは、様々な分野のデータを蓄積し、複数の都市間や分野間、都市と自治体や企業、研究機関等の間の連携が可能にする基盤

・都市への人口集中、エネルギー使用量の増加、大気汚染等の環境悪化、治安の悪化、交通渋滞など、都市は様々な問題を抱えており、それを解決する方法として都市のスマート化が注目されている。
中国やアメリカ、欧州でもスマートシティプロジェクトは急速に進展しつつある

・中でも最も注目されていたカナダ・トロントの「Sidewalk Lab」は、2020年5月に中止が発表された。新型コロナウイルスによる不動産における収益性担保の困難化や、パーソナルデータ活用に対する市民からの批判などが原因と考えられている

・国内ではトヨタ自動車の発表した「Wovencity」が注目されている

・新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックは、都市の公衆衛生や防災力を高めていくことの重要性が再認識され、都市のスマート化が注目される。
各国では人々が街をどのようなルートで、どの交通機関で移動し、どのような人と接触したかのデータを取得し、感染ルートやクラスターを特定、感染拡大をデータを使って防いだ。
このようなパンデミックに強靭な都市づくりは、今後ますます求められていくだろう

・スマートシティにおいて収集されるデータやパーソナルデータの扱いは、今後の課題、議論の焦点となるだろう。様々なデータを分野横断で収集することから、住民の合意や、サイバーセキュリティ対策など、今後検討が必要である

・三井不動産は、千葉県柏市の「柏の葉」エリアでデータを活用して「住めば健康になる街」の実現を目指している。住民に対して健康アプリを提供し、個々人のデータの収集を行う。それをもとに地域の大学や病院がサービスを開発し住民へ提供するといったことが計画されている。

関連コンセプト