予想される社会的な影響
・情報漏えいリスクの減少
・量子化暗号の発展により、セキュリティの問題が一挙に変化する
背景・理由・事例
・次世代通信技術「5G」の実用化スタートや、IoTデバイスの普及により、これまで以上に大量の情報が通信網を行き交うことになる。情報が増加することで、その分情報漏洩リスクが高まることから対策が求められる
・通信網でやり取りするデータは暗号化されているが、量子コンピューターの普及により、それらの暗号は破られてしまう可能性が高い
・これらの背景から、量子力学の原理を使った量子通信が、安全性の高い通信方法として注目を集めている
・量子通信は光子一つ一つに偏光で0と1の情報をもたせて、通信する技術

光子検出技術が後押し 未来永劫、解読できず
・東芝と東北大学東北メディカル・メガバンク機構は、2020年1月14日、
「量子暗号通信」を用いて、人のゲノムデータ約500GBを、約7キロ離れた施設へ伝送することに成功した

・光子という非常に微弱な光を扱う関係で、伝送距離を延ばすことが困難である
・前述の東芝の技術では、7キロの距離を10Mbpsで、50キロを1Mbpsで、500キロを100bpsで通信することに成功しているが、距離を延ばすにつれて伝送速度が落ちる
・ 実用化に向けての大きな課題は、現状、量子通信の送受信機のコスト(ワンセット1~2億円) が高いことが挙げられる
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