行動経済学~ヒトは常に合理的であるわけではない~

2019年2月6日 | 採用ブログ

2018年12月13日、『ヤバい行動経済学』の著者橋本乏克氏による行動経済学の勉強会をD4DRオフィスで開催しました。内容を少しご紹介します。

 

行動経済学とは?

行動経済学とは、人間が必ずしも合理的に行動するわけではないということに着目し、経済行動を実証的に考察する経済学です。橋本さんは、行動経済学の基本的な理論や効果を具体例を挙げてご教授してくださいました。

ここでは、フレーミング効果とサンクコスト効果を紹介します。

フレーミング効果とは、問題の提示の仕方によって、思考や判断に不合理な影響を及ぼす心理効果です。具体例をあげると、

 

2003年の臓器提供の同意率は、

オーストリア:99%

スウェーデン:86%

ドイツ:12%

デンマーク:4% でした。

なぜこうも差が開いているのでしょうか?

それは、オプトイン方式(明示的同意)かオプトアウト方式(推定同意)かによります。つまり、オーストリアやスウェーデンは、臓器提供の意思がない場合のみチェックし、ドイツやデンマークは臓器提供の意思がある場合のみチェックする方式であるために、前者は臓器提供の同意率が高く、後者は低いのです。

次にサンクコスト効果について紹介します。

サンクコスト効果とは、それまでに費やしたお金や時間を取り返せないとわかってはいるが、それまでの投資や時間を惜しんで止めることができないことを指します。

ソーシャルゲームをこれ以上続けても、機会損失が大きくなるだけだとわかっているのに、長い時間を費やし、課金したことで、今までの時間やお金がもったいないと考えてしまい、結局止めることができなくなってしまう行動が具体例として挙げられます。

 

行動経済学をマーケティングに活用

本勉強会では、具体例として挙げた2つの効果以外にも様々な理論を学びました。どれも人間の購買活動促進のために活かすことができるものです。フレーミング効果であれば、同じ内容でも、生活者がより購買しやすいような言い回しを選ぶこと、サンクコスト効果であれば、いかに初期段階でユーザーに課金させるかが重要であることがわかりました。これらのことは、頭の中でなんとなくわかっているだけのことが多かったのですが、理論的に理解することで応用が利くようになるので、人間の消費活動を理論的に学ぶ良い機会となりました。

 

D4DRでは、新しいサービスの創発にも取り組んでおりますが、行動経済学の様々な理論を知識としてもっていることで、生活者の行動を可視化することができ、クライアントに、より実現性の高いサービスを提案できると考えています。

行動経済学だけでなく、多様な知識を得て、クライアントの利益となるように、有識者を招いた勉強会を定期的に開催しています。

様々な角度からのアプローチや、より質の高い提案のためのステップとして、大切にしている活動の一つです。

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