COVID-19の影に潜む地球環境問題
~FPRC Fortnight Feature(FFF)20年3月上旬号~


 毎月2回、FPRC研究員が国内外のニュースを取り上げ、独自の目線で読み解く「FPRC Fortnight Features(FFF)」。2020年3月上旬号として、COVID-19で変化するライフスタイル、地球環境問題などに関するトピックスをお届けいたします。

ICT・情報環境

・3/5 「AIがダンスで個人を識別できることをフィンランドの大学が発見」
  〈https://techable.jp/archives/118438
 画像認証から動画認証へ。癖から個人を識別する時代が来るかもしれない。

・3/10 個人データ分析に監視の目 リクナビ問題受け法改正案
  〈https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56585280Z00C20A3EA9000/
 内定辞退率データの販売に関する問題を皮切りに、個人情報の分析に関する規制が強まった。今後、企業側はデータの取扱だけでなく、分析アルゴリズムについても開示を迫られる可能性がある。正当な評価、サービス利用者も何を根拠として判断されているのかを把握する必要性が高まっている。

ロボティクス

・3/3 「汗かくロボットは冷却効率が高い ファンより約6倍効率的に コーネル大学やFacebookなどが開発」
   〈https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/03/news029.html
 ロボットがさらに生物に近づく。ロボットの冷却として、汗をかく機能がスタンダードとなるかもしれない。

・3/4 『JR東小金井で「駅そばロボット」の実証実験へ コネクテッドロボティクスの調理ロボットで作業を自動化、安定した美味しさの追求へ』
  〈https://robotstart.info/2020/03/04/jr-startup-soba.html
 ロボットによる軽作業の自動化が進む。さらに、これまでは従業員のスキルによって品質のばらつきがあったが、ロボットが制御することで商品の品質が安定し、ブランドの維持にも寄与するだろう。

ライフタイル

・3/4 「休校中はオンラインで学習 中部企業、アートや料理も」
  〈https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56379700U0A300C2L91000/
 COVID-19の拡大を受けて、学校では休校の措置が取られている。学習塾では、オンラインで授業を展開するなど、自宅でも学習ができるようなサポートを実施している。また、料理教室なども講義を配信するなど、オンラインでの学習支援サービスがこれを機に大きく広がることが予想される。

・3/5 「東京の中小、テレワーク導入・拡大相次ぐ 新型コロナ対応で」
  〈https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56370140U0A300C2L83000/
 COVID-19の影響で、働き方も大きく変わりつつある。多くの企業が全社的なリモートワークを導入し始めている。各自ばらばらに仕事を行う状況の中で、コミュニケーションやセキュリティといった様々な問題が浮き出てきている。一方で遠隔でも、ある程度の仕事をこなすことができることが理解されるようになってきた。COVID-19以降もビデオ会議や各種オンラインコラボレーションツールを利用した働き方が積極的に行われるようになるだろう。

スマートシティ

・3/10 『トヨタが事業転換、中心に「都市OS」 対グーグルに「リアル」』
  〈https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01230/00002/
 トヨタがCESでコネクティッド・シティ構想について発表し、スマートシティ分野への注目が高まっている。カナダのトロンで事業を行っているGoogleのSidewalk Labsがデータ中心であるのに対して、トヨタは自動運転の活用など、リアル領域で地盤を固めていくようだ。

商業・小売業

・3/10 『Amazon Goのレジなし店舗技術を他社展開「Just Walk Out」』
  〈https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1239927.html
 自動決済のAmazon Goのシステムの他社展開が開始する。小売店は自店舗にAmazon Goのシステムを組み込むことが可能となる。ユーザーはレジを通す必要がなくなり、スムーズな買い物体験を得られる。また店舗側は誰が何を買ったかを把握することができ、商品のセレクションやマーチャンダイジングに利用できるようになる。

地球環境問題

・3/3 『「大気汚染パンデミック」に警鐘、世界の寿命3年短縮 研究』
  〈https://www.afpbb.com/articles/-/3271394
 大気汚染の深刻化によって、世界の平均寿命は平均して3年短くなっているという。地球温暖化だけでなく、大気汚染も化石燃料を使う上でのリスクとなっている。一刻も早く、再生可能エネルギーで我々の生活を賄うことが、必要となりそうだ。

・3/11 「アマゾン熱帯雨林「限界点」迫る、超えれば50年以内に消滅 研究」
  〈https://www.afpbb.com/articles/-/3272762
 アマゾン熱帯雨林が危機にさらされている。森林の減少が急速に早まっており、このままの状況が続くと、近い将来消滅する可能性があるとの研究がある。アマゾンは地球の肺と言われるほど、地球の空気循環の大きな役割を担っている。アマゾンの熱帯雨林が消滅することで、温暖化に拍車がかかり、背書き各地で極端な気候変動、深刻な干ばつが生じることが予想されている。

 日本でもCOVID-19の拡大が顕著になり、各所対応に追われている。全面リモートワークを採用する企業や、マスクや消毒薬を配布する企業など、労働者の感染を防ぐための各種取り組みが見られた。教育コンテンツもデジタル化が進み、これを機にオンラインサービスを提供する事業者も登場している。このような有事の際は、あらゆるものがスピーディに変化するため、サービス提供者側と利用者側ともに柔軟にものごとを受け入れる姿勢、有用なものはどんどん取り入れる心構えが重要であろう。
 COVID-19の拡大の影に息を潜めている、CO2の排出などの環境問題であるが、世界各地で活動自粛が進むことで、環境への付加が減少し、一時的にそれらの問題は改善に向かうことが予想される。今回の一件で、人間の活動がどれだけ地球に負荷をかけていたのかが明白となり、環境問題を考えるきっかけを与えた。このタイミングで改めて学び、意識を変えられるかどうかが、10年後の地球環境を決定するだろう。

 今回の新型コロナウイルス流行を経て社会がどのように変化するか、そして各業界がどのような戦略にシフトしていくべきなのかを考察した「アフターコロナ時代のビジネス戦略」を連載しています。ぜひ「こちら」もご確認ください。

関連記事