未来予測のヒント満載。令和社会を語るD4DR FPRCキックオフイベント実施報告

2019年4月10日、D4DRの新部門「Future Perspective Research Center(以下:FPRC)」のキックオフイベントを開催しました。FPRCの活動の案内と、テーマである「令和の社会を語ろう!~私たちの未来のあるべき姿~」をもとに、2名のゲストスピーカーによる基調講演と、パネルディスカッションを行いました。

2名のゲストには内閣府 地方創生推進事務局 審議官 村上敬亮氏と株式会社MaaS Tech Japan代表取締役CEO 日高洋祐氏をお迎えしました。
当日は雨にも関わらず、たくさんの方にご参加をいただき、盛況裡にイベントを終えることができました。

FPRC活動報告

近年D4DRでは、「未来シナリオ創発」プロジェクトに多く携わっています。そこで蓄えた知見やノウハウを組織化したものが、「FPRC」です。
日本企業を取り巻く環境や市場の変化はとても激しくなっており、超長期的な未来と短期的な未来の遠近両面で見通し戦略を考えていく必要があります。そのお手伝いをさせていただきたいという想いから、FPRCが誕生しました。

https://www.d4dr.jp/fprc_launch-pbd0412/

FPRCの検討・仮説形成の流れにおいて、様々な領域をカバーする「未来社会コンセプトシート」がベースとして存在します。そのため、スピード感を持って未来仮説を導き出すことができます。その上で有識者や依頼者とのディスカッションを行い、インパクトファクターの洗い出し・評価をして、プロトタイピングや可視化などを行います。そのようなプロセスを経て、最終的にはサービス開発を行うなどのアウトプットが期待できます。

2030年~40年の未来を見据えて

ゲスト講演は内閣府 地方創生推進事務局 審議官 村上敬亮氏と株式会社MaaS Tech Japan 代表取締役CEO 日高洋祐氏に登壇いただきました。

村上氏の講演テーマは、地方創生とスーパーシティです。日本の都市の今後のあるべき姿として、複数のスマートを一つのエリアで実証でなく「実装」するべきということを強く訴えました。課題の言語化が重要で、課題を突き詰め、それを乗り越えようとしたときに、技術がついてくるという話に、多くの方が納得していました。

日高氏は、「モビリティ革命の先にあるゲームチェンジ」と題してMaaSの現状と今後の課題について講演しました。ヤマハのゴルフカートをベースにした自動運転車が、あえて機能を落としマーケティングで成功した例をあげ、今までの発想の癖に捉われず、どこかに特化するよりも社会がどうあるべきかを考えていくことが重要だと述べたのが印象的でした。

課題の自分事化の必要性

当社代表藤元がモデレーターになり、基調講演で登壇した日高氏、FPRC上席研究員の坂野、早川でパネルディスカッションを行いました。今回は参加者からの投票システムを用い、リアルタイムで意見をもらいながらのディスカッションとなりました。

講演でも触れられた課題の可視化の必要性から、ディスカッションは始まりました。MaaSに関しては、強烈に実装をしようというプレイヤーがいるかいないかで、スピードが変わると日高氏が話すと、さらに議論が進みました。課題の主語が会社や社会のような「みんなの課題」になってしまうと個人の課題に落ちていかない現状があり、個人はいかに自分事化して取り組み、また企業は個人の熱量に応じてバックアップする体制を整えることが必要だ、とディスカッションが展開しました。

大企業は新しいことに取り組むことは苦手であるが、ノウハウや人材の豊富さやプロジェクトの事業規模の大きさなど多くのアドバンテージも持っており、大企業でなければ実現できないことも数多くあることも事実です。そこで、建設的に未来を考え設計していき、課題を可視化して取り組んでいくお手伝いを、D4DRで担っていきたいという決意表明でディスカッションを締めくくりました。

FPRCのこれから

代表の藤元は「参加者の方々と意見交換をさせてもらう中でも、多くの企業にとって『未来に意志を持つこと』の重要性が確実に高まっていることを実感し、FPRC の活動がより広く貢献できることを実感した。皆様と一緒に令和の未来を創造していきたい!」と決意を新たにし、明るい未来を見通すことになったキックオフイベントとなりました。

FPRCは未来を創る方々のサポーターとして、未来を一緒に考え、創造します。これからの活動にぜひ期待していただきたいです。

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Yoshida

専門は卸小売り、個人のライフスタイル、宗教・哲学など人文学。未来社会の事業環境整理・ 戦略コンサルティング、スマートシティ戦略立案等のプロジェクトに関わり AI、ロボット、IoT による社会課題解決に関心を 持つ。 カワイイ白犬と一緒に暮らす、ミレニアル世代。趣味は筋トレ・山登り・座禅・華道で、剛と柔の両立を目指している

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