予想される社会的な影響
・リスク要素が社会で共有しやすくなる中、リスクを忌避する意識が強まる
・リスク提示とソリューションを組み合わせた多様なサービスが提供される
(リスクのシミュレーション、保険的商品)
・安全保障に対する、意識の個人間格差の拡大が進む
・安全保障への、スマートフォン等の電子デバイス活用の更なる拡大
・個人にまつわるデータにアクセスし、リスクを評価するAI等活用したサービスが登場する
・個人の行動履歴を、自身でも行政機関でもない、第三者が管理することが一般化する
背景・理由・事例
・近年、社会情勢不安や自然災害の増加、新型感染症の流行など、個人の社会生活に対する危機や不安は高まっていると言える
極東情勢におけるミサイルの脅威、東日本大震災で起こった原子力発電所事故、地震や台風などによる自然災害の増加、新型コロナウイルスの全世界への流行など、個人レベルでは予測不可能、不可避な脅威に常にさらされている状況であり、安心・安全を求める価値観は高まっている
・個人の安全に対する意識は昨今の状況から高まっている
特に富裕層においては、個人レベルで有事に対処できる備え・対策が進んでいるという。地下核シェルター、医療品の確保、自家発電機、個人用医療機器など、自前で購入・備蓄する富裕層が増加しているという
・スマートフォンの普及により、損害保険を気軽に必要な時だけ利用できるサービスが人気となっており、契約へのハードルが下がっている
旅行保険、1日自動車保険、レジャー保険、ワランティ保険など、その時に必要なものをオンデマンドで加入できるようになり、利用者が急速に増加している。
このようなサービスのオンデマンド化、契約の簡略化はサービスの裾野を広げることにつながるだろう

・子どもや高齢者を監視、守ることを目的とした、GPSを搭載した防犯ブザー付き携帯電話等はすでに広く普及しており、通信インフラの果たす役割は大きいと考えられる
家庭用防犯カメラも高機能化しており、WiFiを使って録画映像をクラウドサーバーに保存可能となっており、高度な防犯システムを一般家庭でも導入することが可能になっている
ソニーはAI付きのカメラセンサーを発表しており、不審な動きのみをトラッキングすることも可能になるとしている

・新型コロナウイルスの拡大で、安心・安全を実現するための、人やモノのトレーサビリティの重要性が高まった
・感染拡大抑止策として、デジタル先進国においては、IDによって可能な限り全ての人の行動を管理し、抑え込みに成功した事例もあった
・中国やシンガポールでは、スマートフォンの位置情報機能を活用した接触追跡サービスの運用が始まっている。感染者との接触をアプリ上で確認でき、個人レベルで感染拡大を防ぐことが可能となっている

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