ナチュラル・オーガニック・エシカル志向とは?
自然由来の原材料や製法や、化学肥料や農薬を使用せず、環境に配慮して生産された製品、倫理的・道徳的観点から、環境や社会に配慮した製品・企業を志向する生活者が増加している。背景には、環境問題や安全性への意識の高まりや、トレーサビリティの向上などがある。企業は、製品開発からマーケティング、サプライチェーン管理に至るまで、あらゆる面で変革を求められる。
予想される未来社会の変化
- 商品の情報化を背景に、物語や理由のある消費であるナチュラル、エシカルな商品・サービスが増加する
- SNSによって非倫理的なサービスや商品の情報はすぐに拡散され、企業やブランドが毀損されるリスクが高まる
- 国際的なルールが策定され、そのルールに準拠できなければ、一挙に淘汰される可能性がある
- 自然派商品の市場規模が拡大する
- エビデンスがより重視されるようになる
トレンド
・国連サミット(2015)で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には「持続可能な消費と生産」の項目が設けられている
・地球資源の枯渇、地球環境の汚染といった問題の認知が進み、生活者も環境問題に対する意識が向上。エシカル志向(環境や社会に配慮して行動する考え方)が広がりを見せている
・2018年には、英バーバリーがブランド価値維持のため、売れ残り商品を焼却処分していたとして、世界的にバッシングを受けた
・ECサイトのクラダシは、新型コロナ感染拡大により生じた飲食店やホテルの食品ロスを改善するため、賞味期限切れが近づく食品を中心に扱うサイトを開設している
基本的には在庫を持たず、商品が売れればメーカーから宅配業者を通じ、購入者の元へ届けられる仕組み
・環境に配慮したライフスタイルや企業活動、社会貢献活動、倫理的消費(エシカル消費)に対する意識・関心が広がりをみせる
・あえて白髪を染めないグレイヘアが流行している。繰り返しの白髪染めによるヘアダメージの懸念と、自然派美容を好む人によって支持されている。近年の多様化の価値観拡大も、流行の要因と考えられる
・現在利用しているオーガニック商品では、食品と美容が人気である。今後購入したいオーガニック商品のジャンルについては「衣類」が、現在の利用率と比べ大きく伸び注目が集まっている
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