d-05 : 美醜や年齢・障害や病気からの解放

予想される社会的な影響

・あらゆる属性の人の活躍が推進され、社会のシームレス化がさらに加速する

・既存の価値観を覆そうとする行動に価値が置かれ、抑圧を可視化することが評価されるようになる

・属性や置かれている状況を問わず、誰でも社会参画ができるようになる

背景・理由・事例

・R&D(2018)は過去30年間にわたる意識調査の以下のような結果から、現在様々な水準がフラットネス化、ボーダレス化する「シームレス社会」を迎えていると報告している
SNSを通じ、世界中の様々な行動や価値観が可視化されるようになったことが、背景として考えられるとしている

・スマートフォンがもたらした情報化社会とともに「常識にとらわれず多様性を認めるべき」という意識が広まっている

出典:GUCCIインスタグラムアカウントより

・「痩せている女性」は美の象徴ではなくなるかもしれない。GUCCIの公式Instagramに、グラマラスな体型の渡辺直美が起用された。批判的なコメントが寄せられた一方で、59万超えの「いいね」がついた

・英国王室の結婚式では、ヨーク女王が背中の大きくあいたドレスを選び、手術の傷跡をあえて見せて「美しさの定義は変えられる」とコメントした。この行動には、称賛の声が多く寄せられた

・「包摂」を意味するインクルージョンの考え方も、今後ますます広がっていくと考えられる
インクルージョンは、1980年代のアメリカの障害児教育の分野から生まれた概念である。ビジネス分野では、「障害、ジェンダー、セクシュアリティ、子どもの有無、人種、宗教など多様な側面を持つすべての人が、それぞれの個性を認められ、仕事に参画する機会を持つ」という意味で用いられる

・テクノロジーの進化に伴い、インクルージョンの概念がより、社会に反映されると考えられる
オリィ研究所は、 「たとえベットの上からでも、会いたい人に会え、行きたいところに行け、社会に参加できる世界を創る」ことを目指し、遠隔から操作できるロボット「OriHime」を開発している
このように、障害者の視点からのIoT/AI、各種デバイス等を開発することにより、ソーシャル・インクルージョンを実現しようとする「スマート・インクルージョン」動きもある

 

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