c-38 : 宅配サービスの自動化

予想される社会的な影響

・ネット通販の一般化は、宅配の需要を大幅に増加させている

・増加した宅配をよりローコストでタイムリーなものとするため、多様な手段での配送がおこなわれる

・人的な配達を補完する形で、無人配送カートやロボット、ドローンといった多様なサービスが試行される

・受け取り手の所在情報が配送側とリアルタイムで共有される自動配送と組み合わされることでよりロスの少ない配送が行われることも見込まれる

背景・理由・事例

・ネット通販の急速な浸透による荷物の急増によるドライバーの不足は、宅配事業者にとって死活問題となっている

・自動運転の技術と宅配を組み合わせ、物流革命が起こる可能性がある。自動運転に関しては、人を乗せるものよりもハードルが低いため、早期に実現する可能性が高い

・クロネコのロボネコヤマトでは、ロッカーの搭載された車がやってきて、受け取りは利用者本人がQRコードを読み取らせることで解錠。
事前にスマートフォンで受け取り場所と時間を指定しておけば、どこでも受け取ることが可能だ

名付けて「ロボネコヤマト」 自動運転配達目指す(17/04/17)

・アマゾンでは気球で荷物を運搬し、そこからドローンを使って個別に宅配する構想がある

・中国の京東は、無人カートでの宅配サービスを開始。1台のカートに30個の荷物を収納し、公道を時速15キロで走行する。
定められた配送ポイントに自動停止して、利用者のスマートフォンに通知。自分で荷物を受け取る仕組みとなっている

出典:日本経済新聞

・中国の人口密度の小さい地域では、自動ドローン宅配(配達ポイントへの)は実現している。都市部ではドローンと無人カートを組み合わせる計画であるという

・玄関先までのラストワンマイルへの技術的ハードルが高く、エストニアが自動の6輪走行ロボットを開発するなど、実証がスタートしている。
オフィスビルなど限られた地域であれば、早い時期に実用化する可能性がある

Testing of Starship Autonomous Delivery Robots in Silicon Valley

・コロナウイルス感染防止のため、無人配達のニーズが高まっている(特に医薬品や必需品を中心に)

・パナソニックは2020年6月から藤沢市のSSTで箱形の配送ロボットの実証実験を続けており、2021年度の収益化を目指している

・2022年5月28日、楽天、パナソニック、西友、つくば市は、自動配送ロボットの公道走行による配送サービスを、つくば市内において提供することを発表した。つくば駅約1000世帯に対して商品を注文から最短30分で配送することができる。

 

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