c-40 : 金融分野でのAI化

予想される社会的な影響

・恣意的・情緒的な判断で相場等が左右されてきた状態から、AI等を活用した自動化された取引と共存する時代へと転換が進み、その能力の不均衡が問題となっている

・相場に影響する情報の電子化が進むことで、取引や判断を自動処理できる領域がさらに拡大する

・自動処理化により増加する新たな相場リスクや人権問題等に対する規範や法制度についての議論が盛んになる

・個人の情報が情報銀行等で一括管理されると、与信の自動化等が大幅に進化する

・金融業の人的な処理の割合が縮小し、人員の縮小と必要な人材要件の大幅な変化が加速する

背景・理由・事例

・2000年頃から日本の金融業界では、インターネットの普及と金融自由化の流れにより、デジタル化されたサービスが次々と出現した。
これにより、顧客接点は対面型から、人間を介さない形へ変容した。住宅ローン、生命保険、損害保険等のデジタル化により、大量のデータが蓄積された。
これらのデータを活用したサービスレベルの向上や、大量のデータ処理の効率化が求められている。
AIが収集されたデータから顧客を知る、大量のデータをAIが代替し高速に分析するなど、AIは金融業界にとってなくてはならない存在になりつつある

・野村證券では、日本銀行や政府が公表する資料をAIに読み解かせ、独自に景況感を分析、指数化することに成功している。
思い込みや主観によるバイアスがかからない分析を行えるため、理論的な分析精度は人間よりも高くなる

出典:日経ビジネス電子版
株式相場騰落「的中率9割」 AI予測の実力

・クレジットカードの利用店舗、利用時間、利用額といった大量のデータをAIが処理し、不正取引の特徴を学習してリアルタイムで検知する、といったことはAmerican ExpressやVisaですでに行われている

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