c-23 : フェーズフリー社会

予想される社会的な影響

・災害対応力を高める機能や仕組みを定常的に社会に組み込む試みが増加している

・都市・施設・機器等多様な領域でフェーズフリー概念が取り入れられている

・普段から存在し認識されているものが、災害時も役立つことで収納・メンテナンス・二重投資の減少、災害時の活用しやすさ等のメリットを生むことが期待されている

・自然災害が多く災害対応が意識されてきた日本の特性が海外からの注目も集めている

背景・理由・事例

・2011年の東日本大震災による未曽有の災害により、人々の防災意識は高まった。日本は地震を筆頭に災害が多い国で知られ、防災用品の備蓄などの対策は必要ではあるものの、コストの問題や防災備品の保管スペースにも限りがあり、課題や負担が大きい

・フェーズフリーは平常時(いつも)と非常時(もしも)のフェーズがつながった状態。①防災品が平常時でも使える②日用品が非常時でも活用できる、の2つのアプローチから、平常時と非常時の両方の価値を高める考え

出典:PR TIMES
アスクル、防災の新たな考え方「フェーズフリー」に賛同、認証商品を販売開始!



・一般社団法人フェーズフリー協会が発足し、フェーズフリーの概念を満たす商品やサービスに対する認証制度が2019年から始まっている

・アスクル株式会社はフェーズフリーの概念に賛同し、フェーズフリー認証の商品を多く提供している(計量カップになる紙コップ、耐水耐冷付箋紙、懐中電灯になるデスクライトなど)

出典:PR TIMES
アスクル、防災の新たな考え方「フェーズフリー」に賛同、認証商品を販売開始!

・インフラ領域においても、フェーズフリーの概念が取り入れられている。
災害時の防災拠点として活用できる公園の整備や、非常用電源として活用できる電動バス等、東京都豊島区で実装された。
また、今治市クリーンセンターはフェーズフリーの概念を取り入れた全国初のごみ処理施設となっている。平常時は「市民が集い、地域のつながりを活性化させる場」として活用し、非常時には「市民が安心して避難できる強靭な避難場所」として、いつもともしもの両方で地域に貢献できる施設となっている。
今後のインフラにおいては、これらの事例を元に、フェーズフリーの概念が広く取り入れられていくと考えられる

出典:株式会社コトブキ

・徳島県鳴門市の小学校では、所在地が津波の浸水想定区域になっていることから、体育の授業ではがれきを避ける、高いところからジャンプするなど、安全に避難できるスキルを身に着ける工夫を行っているという

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