d-26 : エンタメとしての食

予想される社会的な影響

・今後レストランは食を楽しむだけでなく、プラスαの体験をしに行く場所としての性格が強くなる

・AR技術は飲食業界でも活用され、食のエンタメ化が進行。消費者は、体験にお金を払うようになる

・食の体験がSNSなどの口コミで共有され、広がりを見せるだろう

背景・理由・事例

・食品に印刷ができるフードプリンターは、顧客満足度の向上、SNSでの拡散による認知度向上、商品価値付け等の期待と共に広がった
結婚式の引き出物、企業PRのノベルティ、観光地の土産物など利用シーンは多岐にわたっている

・今後は 3Dフードプリンターの発展が期待されている
スペイン・バルセロナのミシュラン2つ星レストラン「La Enoteca」では、「Foodini」と呼ばれる3Dプリンターを使用し、新たな料理の開発に挑戦している。マッシュポテトをサンゴ形に出力するなど、人の手では困難な造形の料理を提供している

出典:GigaziNE

・東京銀座の「Moon Flower Sagaya Ginza」は、佐賀牛をメインにした季節の料理と、チームラボのデジタルアートのコラボレーションが楽しめる食空間となっている
料理と食器の関係性の表現をデジタルで拡張することにより、日本の四季を感じられる没入型の空間となっており、食事体験の価値を高めることに成功している

出典:月花 ホームページ

・食のエンタメ化の背景として、米国では「ミレニアル世代(現在の米国の総人口の4分の1を占め、米国最大の人口群)」の影響があると分析している
ミレニアルズは別名「フーディ・ジェネレーション」と呼ばれ、他の世代よりも外食にお金を使う世代とも言われる。
仮想現実に馴染んでいるミレニアル世代にとっては、五感で楽しめる食や、人とのコミュニケーションにつながる食体験は非常に関心が高いとされる。またSNSによる影響も大きく、体験を投稿して拡散するなど、ミレニアル世代の購買意欲を掻き立てている

・ネイキッド社が運営するレストラン「TREE by NAKED」では、VR、プロジェクションマッピング、音楽などで演出された空間で食×アートの体験が可能となっている

食×アートの体験型レストラン「TREE by NAKED yoyogi park」

 

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