デジタル完結型生活とは?
デジタル完結型生活とは、仕事、趣味、買い物、交友等、あらゆるものをデジタル上で完結させ、極力家から出ずに生活するライフスタイルのことである。
現在でもオンラインコミュニケーションツール等を活用することで、リモートワークや買い物など、ある程度は実現可能だが、今後ますますデジタルの活用が普及し、生活を丸ごとデジタルで完結させることが可能になる。今後はXR、メタバース、アバターロボット、テレプレゼンス技術等を活用することで、デジタル上での生活がよりリアルの体験に近くなると予想される。
予想される未来社会の変化
- 仕事、教育、医療、娯楽など、あらゆる生活シーンがオンラインプラットフォームに統合される
- 実物の所有よりもデジタル資産や体験の価値が高まり、消費行動が大きく変化する
- デジタルアイデンティティの管理が重要となり、個人情報やプライバシーの概念が再定義される
トレンド
他国に比べて大幅に低い日本企業の労働生産性
公益財団法人日本生産性本部の「労働生産性の国際比較 2021」によると、日本はOECD加盟38カ国中28位という低い労働生産性を示しており、「World Happiness Report 2021」ではG7の中で最下位であることが指摘されている。このような状況は、今後の人材確保を難しくし、国内労働力人口の海外流出を招く危機をもたらしている。
これに対し、NTTデータは「未来の働き方」を模索している。まず、重要な考え方は「人がやる仕事はクリエイティブであるべき」というもので、単純作業はロボットに任せ、人は独自の業務に集中することが求められている。このアプローチにより、仕事の効率化が図られると同時に、社員が安心して働ける環境が整い、働きたいと思える企業文化が育まれる。
未来の働き方を支えるワークスペースの要素は主に3つに分けられる。
1つ目は「XR」で、ARやVR、メタバースを活用することで、時間や場所の制約を越えたコミュニケーションを実現し、リアルとバーチャルの両方で同等以上の交流を目指す。
2つ目は「パーソナルアシスタントの活用」であり、AIやロボットが社員の時間を有効活用できる環境を構築し、オフィスワーカーだけでなく現場の社員にも支援を広げていく方針である。
そして3つ目は「ウェルビーイング」で、ヘルスケアやメンタルケアの仕組みを整え、心身ともに健康に働ける環境を実現するために、音声認識や表情解析、疲労度計測を通じて健康管理の精度を高める。
これを支えるためのソリューションとして、仮想デスクトップやゼロトラストネットワークに基づくセキュリティサービスを提供する「BizXaaS Office(BXO)」がある。
企業はこれらの仕組みを整えることで、社員の多様なワークスタイルの尊重と、労働生産性の向上を目指している。
スマートフォン向け仮想都市空間プラットフォーム「REV WORLDS(レヴワールズ)」
三越伊勢丹ホールディングスは、メタバースを活用したスマートフォン向けアプリ「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」内で仮想伊勢丹新宿店を営業している。
「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」では新宿東口の街の一部エリアや伊勢丹新宿店を仮想都市として再現されており、24時間アクセスが可能となっている。
「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」内の仮想伊勢丹新宿店ではデパ地下やファッション、ギフトなどさまざまなショップが出店されている。仮想店舗内の商品は実際に販売されている商品がバーチャル化されて並んでおり、そのままオンラインストアにて購入が可能である。また、アバターのファッションや髪型なども自分の好みにコーディネートし、楽しめる。
友達を作り、テキストチャットやボイスチャットで交流する機能もある。
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