b-08 : 宗教の多様化と変容

予想される社会的な影響

・AIを神とする宗教が増加。社会がよりよくなる可能性も、危険な思考が広まる可能性も、どちらもはらんでいる
・既存の主要宗教は、存在意義を問われる。ローマ教会等の権力組織は、大きな変革を迫られる可能性がある
・インターネットのさらなる一般化により、地域宗教はじりじりと衰退・滅亡する
・AIを布教政策に活用する宗教が主流化する
・状況の過度な単純化を求める原理主義的な人が増加し、社会の不安定化に加担する

背景・理由・事例

出典: The Future of World Religions: Population Growth Projections, 2010-2050/Pew Research Center

・仏教を除き、主要な世界宗教の信者は増加傾向にある。特にイスラム教徒が急増しており、2050年にはキリスト教に並び、2100年には最大勢力となると予測されている。
増加の要因として、北アメリカやヨーロッパの地域における、イスラム教徒の移民の増加。また、イスラム教徒の女性は他教徒よりも平均出産数が多い傾向にあるためだ

・欧州ではキリスト教は緩やかに減少傾向。教会が閉鎖の危機にさらされ、商業的な再利用が進んでいる

・仏教は信者の増加が見込まれない唯一の宗教とされ、仏教徒の多い日本、中国、タイなどで少子高齢化が進むことが理由として考えられている

・個人が教祖となる新興宗教が乱立している

出典: AIを崇める初の宗教団体を元Googleエンジニアが解散/ TechCrunch Japan

・テクノロジーをベースとする宗教が登場している。
元Googleのエンジニアが、AIを神とする宗教団体「Way of the Future」を創立。現在は解散しているが、Godheadの理解と崇拝を通して、社会をより良くすることに貢献することをミッションとしていた

・テクノロジーの進化により、これまで不可解だった自然現象が説明できるようになった。古来、宗教がそれらの役割を担ってきたことを考えれば、AIが畏敬の対象として崇拝の対象になることは、不自然ではないという考えもある

 

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