a-20 : 集合知を活用した意思決定

集合知を活用した意思決定とは?

多くの人の判断・思考などがセンサー・BMI(Brain Machine Interface)といった多様な装置を介して集約され、それらがAIによって処理・解析されることにより、集合知を活用した意思決定が実現する。

集合知を社会的なコンセンサスの形成などに利用することで、個々人と社会や国家といった全体最適の追求が可能となる。それによって、多くの社会課題の解決と、個の生活や意識の追求の両面が推進されると予想される。

予想される未来社会の変化

  1. 共有・連携化されたデータ群と処理プロセスは、集合知的な性格と機能を持った「メタパーソナリティー」とも表現できる個を超えた存在を生み出す。
  2. 企業においては、集合知を活用することで業務効率化が実現し、削減した時間を他の活動にあてることが可能になる。

トレンド

7割のビジネスリーダーがAIに意思決定させたいと考えている

出典:Forbes『「AIに意思決定させたい」ビジネスリーダーが7割 データ過多に苦しむ』

近年、人々は検索エンジンに生成AI、SNSと、様々なチャネルから溢れ出る膨大なデータと日々向き合っている。その結果、人々が意思決定を行う頻度は上がり、その内容も複雑化したことで上手く意思決定ができなくなり、仕事のパフォーマンスや生活の質にも悪影響が出ているということが、調査で判明した。

全体の74%が毎日の意思決定が過去3年間で10倍に増えたと答え、86%がデータ量の増加により、仕事や私生活での意思決定がより複雑になっていると回答。ビジネスリーダーの85%が、過去1年間で意思決定に対して後悔、罪悪感、疑問などを抱く「意思決定の苦悩」を経験していることが分かった。

そうした状況から、全体の64%、ビジネスリーダーの70%が意思決定にまつわる困難が消え去り、ロボット/AIに意志決定させることを望んでいることが判明した。