a-19 : 健康のモニタリング・パーソナライズ

予想される社会的な影響

・スマートフォン、またはウェアラブルデバイス等で、多くのバイタル情報を取得できるようになる

・バイタル情報を提供することで得られるメリットが明確になり、パーソナルデータ活用に対するハードルが下がり、様々なデータが集約され利用されるようになる (健康に対するメリット提示は、個人にとって分かりやすい)

・医療の役割が大きく変化し、従来型の医療従事者の役割・技能構成が再構築される

背景・理由・事例

・先進国では、少子高齢化による医療費の増大が社会問題となっている。
IoTを用いた健康管理サービスや在宅見守り等の予防・監視医療、遠隔医療が社会に定着することが期待されている

日本国内の国民医療費推移

・今後、心拍数や血圧、運動量、心電図などをモニタリングするウェアラブルデバイスの普及が想定される。
加えて、家庭や職場に設置された家具・家電・デバイス等のIoT化、パッチ(皮膚貼り付け)型デバイス、スマートピルなど、センサーの偏在化により、健康状態の把握がより精緻化されることが予測される。
そこから記録された日々の活動・食事・睡眠などのデータを基に、一人一人に最適化した運動プログラムや健康・美容情報をリコメンドするサービスや、日々のデータを医師に提供することで、個人の電子カルテにデータが蓄積し、最適な治療を受けることが可能になる

出典:PR TIMESより
リアルタイム血糖値測定ウェアラブルデバイスを食事&健康管理に活用|話題の医療型フィットネス

・ウェアラブルデバイスについて、現段階ではデータと医療内容の連動性の懸念から、本格的な医療機器としては採用されていない

・国内でも一般的に認知されているApple社の「Apple Watch Series6」では、血中酸素ウェルネス機能や心電図の記録機能が搭載された。消費者から広く認知・支持されるApple社の商品開発は、今後のウェアラブルデバイス普及の鍵となりそうだ

出典:Apple社プレス
Apple Watch Series 6、革新的なウェルネス&フィットネス機能を搭載

・個人のバイタル情報などをデータとして扱う以上、個人情報流出などのリスクを排除することが求められる。厚生労働省を中心にPHR(個人身体健康データ)の活用に関する検討が進められている

・センサーを摂取するだけでデータが得られる、インテリジェンスデバイスも開発が進んでいる。
抗精神病薬に体温と胃の酸性度を計測できる極小センサーを組み込んだ、スマートピル「Ability MyCite」(大塚製薬)は、成人のうつ病患者向けの服薬管理システムで、体内に入った錠剤のセンサーが発した信号を、患者の装着したパッチが受信しデータをモバイルアプリに送る仕組みになっている

出典:日経BP/Beyond Health
デジタルメディスン 極小センサー内蔵の医薬品が実用化

・日々の尿や便の状態を分析するスマートトイレなど様々なデバイスが登場している 。排泄物を分析し、疾病の兆候を発見できるようになるという

出典:TELESCOPE Magazineより
病気の徴候を見つける「スマートトイレ」

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