d-21 : 社会や他者への貢献による自己実現

予想される社会的な影響

・利他的な活動による達成感がもたらす、幸福・充実感が高いことが広く理解され、社会・個人に貢献する機会やソリューションが広く受け入れられる

・企業において、社会貢献をより一層意識した経営を求められる

背景・理由・事例

・「World Giving Index 2018」世界寄付指数によると、日本の順位は世界144か国中128位と、その異例の低さが際立っている
日本は人への手助けで142位、お金の寄付で99位、ボランティア活動で56位の総合128位となっており、G7の中でも最下位という結果だ

・しかし、2011年の東日本大震災を契機に、寄付や人助け、ボランティアへの意識に変化が見られたとの報告もある
近年、クラウドファンディングに対する関心も高まっており、今後も変化していく可能性が高い

・社会の様々な組織や集団の基盤にある、信頼、規範、人と人との互酬性を「ソーシャルキャピタル」と呼ぶ
組織や集団としての結束力が強いと、思いやりや支え合い行為の活発化につながるなど、社会問題の解決につながるとして、近年欧米を中心に注目を集めている

・宗教はソーシャルキャピタルの典型であり、信仰が基盤となり、人とのつながりや助け合いの源泉となっている

・多くのボランティア組織は、キリスト教の隣人愛思想を源流として発足している現実がある
仏教においても、貧窮者や病人を救護する施設を聖徳太子が建立するなど、宗教の教えや信念が原点となっている事例が多く見られる

・アメリカの心理学者マズローは、人間の欲求を「マズローの五段階欲求」とピラミッドで定義した
マズローにとっての自己実現は「至高体験」(自我超越、自己忘却、無我、利害や二分法の超越、愛、精神、真善美)が重要であり、次のように述べている
「世間や人間を完全に愛すべきものとして、咎めず、思いやりを持ち、また、たぶん楽しみをもって受け入れるという意味で、神性がみられるのである」
このように、利他性が重要なファクターとして語られており、自己実現のためには利他性が欠かせない要素として定義される

出典: Wikiquote

 

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