c-54 : 言語ボーダレス社会の到来

言語ボーダレス社会の到来とは?

予想される未来社会の変化

  1. AI翻訳が進化し、リアルタイムな音声翻訳が高精度で可能になっていることから、言語ボーダレス社会が到来している。
  2. ARグラスの普及に伴い、ARグラスによる自動翻訳が一般化する。外国語での会話や文章がリアルタイムで自国語に変換され、視界に字幕として表示される。
  3. 国境を超えたチームが言語ストレスゼロで協働できるようになる。
  4. 母語の概念が薄れ、言語よりも文化理解が重要なスキルとなる。

トレンド

多言語リアルタイムコミュニケーションアシスタント「globejoy」対面版

出典:PR TIMES『NTT- AT 、多言語リアルタイムコミュニケーションアシスタント「globejoy」対面版を提供開始』

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、異なる言語間でのリアルタイム翻訳・表示を行う多言語コミュニケーション支援サービス「globejoy(グローブジョイ)」の対面版を、2025年9月26日から提供開始。従来の Web会議版に加え、窓口対応や接客現場など、来訪者と対面でやり取りする場面でも活用できるようになる。

対面版の主な特徴は次のようなものである。①利用開始が簡便で、来訪者と窓口担当者が画面上で利用言語を選ぶだけで即時に対話が可能。②翻訳結果を透明ディスプレイやプロジェクターに出力でき、表情を見ながら理解を確認できる。③iPadに最適化されており、導入や操作が容易。④高指向性マイクとノイズキャンセル機能に対応した機器も併せて提供可能で、雑音環境下でも認識精度を向上。

対面版は、自治体窓口、ホテル・観光施設、ライフライン窓口、警察署、不動産案内など、多様な対面接点での多言語対応を支援することが期待されている。

Apple Intelligenceのライブ翻訳

出典:Apple「Apple Intelligenceの新機能が本日から利用可能になりました」

Apple Intelligence の「ライブ翻訳」は、メッセージ、FaceTime、電話アプリに統合され、テキストや音声をリアルタイムに翻訳する機能。

主な特徴は以下の通り。:① メッセージ:受信メッセージが自動翻訳され、送信も相手の言語にリアルタイムで変換可能。②FaceTime:通話中に翻訳された字幕(ライブキャプション)を表示。③電話:通話中、相手の発言を音声で読み上げながら翻訳をテキスト表示。④AirPods 対応:ノイズキャンセリング対応の AirPods 4/Pro 2 以降とペアで使用可能。英語・フランス語・ドイツ語・ポルトガル語・スペイン語で、2025年内に日本語などが追加予定。⑤プライバシー重視:翻訳処理はすべてデバイス内で実行されるため、会話データは端末外に送信されず安全性が保たれる設計。

このように、Apple Intelligence のライブ翻訳は、異なる言語を話す相手とより自然かつ即時にコミュニケーションできるよう設計された、統合型の翻訳機能である。

KOTOBAL

出典:コニカミノルタ 公式サイト

KOTOBAL(コトバル)は、コニカミノルタが開発した通訳サービス。機械翻訳とオペレーターによるハイブリッド通訳で、最大32カ国の外国語対応と音声筆談・手話通訳を、タブレット1台で導入可能。

外国人だけでなく、高齢者や障がい者にも対応でき、自治体・ホテル・金融機関の窓口業務や、教育現場における外国籍保護者への対応など汎用性が高い。

自治体窓口では、従来の通訳人員だけでは対応が難しい言語への対応や専門用語・行政語の翻訳精度を確保する目的で導入されており、愛知県豊橋市、福岡市、川口市、宇都宮市、滋賀県彦根市、三原市、茨城県土浦市などで実運用されている。

導入効果として、ネパール語・ベトナム語などの言語にも迅速対応できるようになり、福岡市では利用件数が前年の7倍に増加した例がある。

また、東京都では都内38施設に導入され、受付窓口で透明ディスプレイと連携し、表情を見ながら文字翻訳を見られる方式も採用されている。