プロシューマーとは?
プロシューマーとは、生産者(Producer)と消費者(Consumer)を組み合わせた言葉で、商品やサービスの消費だけでなく、その企画・開発・生産プロセスにも積極的に関与する新しい生活者像を指す。プロシューマー化はクラウドソーシング、3Dプリンティング、ソーシャルメディアの普及により加速する。消費者参加型の商品開発が増加し、ユーザーのニーズや創造性が直接製品に反映されるようになる。消費と生産の概念が融合し、創造性の価値が高まる可能性もある。
予想される未来社会の変化
- インフルエンサーや一般の消費者が、商品の提供・生産のプロセスにも関わるようになる
- ライフスタイルやコンセプトの文脈に沿った商品・サービスの提案がなされる
- 企業はより積極的に消費者とコミュケーションを取るようになり、売り手・買い手という一方的な関係から共創的な関係性になっていく可能性がある
- CtoCのプラットフォームやD2Cブランドがますます活況を呈する
トレンド
・プロシューマーは、アルビン・トフラー(Alvin Toffler)の著書「第三の波」(1980年)の中で提唱された概念である。近年は、ネット上で消費者間での商品やスキルシェアリングができるようなプラットフォームもあり、多くの消費者がプロシューマーとなる可能性がある。(【図解】プロシューマーとは何か? 自ら製品開発して販売する消費者ビジネスの仕組み)
・プロシューマーとして生産に関わる在り方として、消費者参加型製品開発がある。これは、消費者が企業の製品企画・開発から携わることであり、情報感度の高いインフルエンサーに限らず、一般の消費者も含んでいる。
・サッポロビールは2015年に、Facebook上で約17,000人のビールを愛好する消費者と共同してビールを開発している。「百人ビール・ラボ」というプロジェクト名で、中身特徴はもちろん、デザインも含めて共同し、期間限定でビールの販売も行った。( プレスリリース:「サッポロ 百人のキセキ 魅惑の黄金エール」限定発売)
・また、プロシューマーとして生産に関わる在り方として、自身で開発・提供する方法がある。メルカリやminneをはじめとした、ネット上のC to Cプラットフォーム、シェアリングエコノミーはこの在り方を後押しするだろう。( 東京財団政策研究所:シェアリングエコノミーと統計改革〈政策データウォッチ(11)〉)
\未来コンセプトペディアを活用してアイデア創出してみませんか?/
新規事業・新サービスアイデア創出ワークショップ
新規事業立ち上げの種となるアイデアを創出し、新たな領域への挑戦を支援します。