a-13 : IoT機能性素材

予想される社会的な影響

・高度な快適さとデザイン性を両立させた衣料が社会の中心となり、その中での価格帯、デザイン傾向で商品領域が形成される

・衣料自体がバイタルセンサーや非侵襲型BMI(BCI)として機能化する流れも進む

・高齢者、要介護者の状態把握に機能性衣料が利用される

・スマート衣料が一般化し、自らの生体情報をリアルタイムで把握し管理するサービスが登場する

・衣料とデバイスメーカー、ITサービスとのアライアンス・融合化が進む

・機能性衣料の販売自体も機能の維持やアップデートを統合した、サブスクリプション的な形態が増加する

背景・理由・事例

・機能性衣料のグローバル市場規模は、2020年には約25兆円と見込まれ、今後大きく躍進していくことが予想されている(ファッション業況調査及びクールジャパンのトレンド・セッティングに 関する波及効果・波及経路の分析

・日本ではユニクロの「ヒートテック」を契機に、機能を兼ね備えたアパレルの需要が高まった (CAMP HACK

・通電可能な繊維素材を用い、心拍数、姿勢、位置、心電図等の生体情報を収集できるスマート衣料は、スポーツ分野や従業員の健康管理の分野で特に実用化されている。
IoTと組み合わせ、自動運転とドライバーの体調管理から事故を未然に防ぐ効果も期待される。

・2020年ごろには団塊の世代が後期高齢者となるため、着用するだけで生体情報が得られるウェアラブル製品の、医療・介護での活躍が期待されている •近年、熱中症による死者数が増加傾向にあることから、屋外や高温・多湿な環境で作業を行う建設業・運輸業では、リスク対策へのニーズが高まっている。
シャツ型スマート衣料「Smartfit」は、作業者の生体情報(心拍、温度、加速度)と、作業地域の気象情報を用い、解析アルゴリズムによってリスクをリアルタイムに通知するもの (建設通信新聞より【スマートフィット for work】IoTで現場環境を管理できるシャツ登場! 熱中症や転落のリスク予報に

・森永が創設した「ANREALAGE」では、次世代衣料として「サイズが変化する服」「自ら温度調節する服」などが次々と登場している (FASHIONSNAPより 【動画】アンリアレイジ「サイズが変わる服」を開発<2014年春夏コレクション>

・MITコンピュータ科学・人工知能研究所の研究チームが、圧電センサーと機械学習を組み合わせたスマート衣料を開発した。このスマート衣料は普段着として着用するだけで体の動きを検出することができる。トレーニングやリハビリ、介護施設などでの活用が期待されている。(fabcross

出典:FASHIONSNAPより 【動画】アンリアレイジ「サイズが変わる服」を開発<2014年春夏コレクション>

 

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