予想される社会的な影響
・身体拡張技術により、効率的な生産活動が実現し、我々の生活の利便性が増す
・人とマシンがBMI(BCI)で接続され、意思の反映、フィードバックの獲得が容易になる
・肉体とマシンの境界、リアルとデジタル境界が連続的で曖昧なものとなり一体として知覚・機能する
・拡張されるマシンの機能特性・性能により、特定用途・目的では健常者を上回る能力を発揮できるようになり、より機能特化した個性を持つ人が増える
・拡張技術により身体的な制約が小さくなり、健康寿命・生涯寿命が延伸する
・機能拡張と健康寿命の延伸により就労可能な人口が増える
背景・理由・事例
・身体拡張技術とは、その名の通り、人間の能力を高める技術・システムのことである
・各種センサーやロボティクス、人工知能など最先端技術を組み合わせ、人間が本来持つ能力の維持・向上 及び社会コストの低減を目指す
・最近(2020年)では重い荷物を持ち上げたりする際の負担を軽減するアシストスーツに注目が集まっており、倉庫業を中心に導入が進められている(upr社のアシストスーツがサントリーロジスティクスで導入されるなど)

アサヒビール吹田工場でUPRアシストスーツ導入
・また、パナソニックではロボットアームを人間に取り付け、第三の腕として活用し、作業効率を高めることを目指している

視線と声で操る「第三の腕」、早大とパナソニックが共同開発へ
・ARやモーションセンサー技術を活用して、仮想空間で技を出し、その結果を現実にフィードバックするデジタルとリアルが融合した新しい競技(HADO)も登場している
・身体拡張技術によって、能力・機能の向上だけでなく、新しい能力・機能の付加、失った能力・機能の再獲得が実現する
・「CYBATHLON(サイバスロン)」 という、ロボット工学などの最先端技術を応用した義手や義足、車いすなどを用いて、障がい者が競技を行スポーツ大会が2016年から開催されている

パラリンピックもいいけれど実用的な障がいアシストを競う「サイバスロン」にも注目せよ!
・海外では、両腕を失った男性が考えるだけで動かせる人工の腕を日常で利用したり、失明した男性がカメラの映像を直接脳に取り込むことで視野を得るなど、医療や福祉の分野でサイボーグ技術が取り入れられている。
目のサイボーグ化(失明治療)は2012年に初めて成功している
・2021年9月、ソニーコンピュータサイエンス研究所は、モーター搭載の義足で生まれつき両手足がない乙武洋匡さんの歩行を支援するプロジェクトの成果を発表した。プロジェクトの成果発表の場では、50m以上の歩行を達成した。
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