d-15 : マスメディアからソーシャルメディアへ

予想される社会的な影響

・エージェントサービスの進化等を背景に、メディアのパーソナライズや動的生成がさらに進む

・ソーシャルメディアを介したコンテンツ消費が主流化し、マスメディアはその中のコンテンツとして取り込まれていく

・マスメディアは従来の収益モデルでは成立しにくくなり、そのシェアを大きく縮小する

背景・理由・事例

・昨今、情報通信技術の大幅な発展とインターネットの世界的な普及によって、ソーシャルメディアが躍進。一方で、マスメディアの広告収益の規模、視聴者・閲覧者数などは減少傾向を示している
その背景には、コンテンツの充実度と利便性、価格優位性など様々な理由が考えられる

・総務省の調査によると、年齢によってメディアの利用傾向に大きな差があるという
2017年の調査では、平日のテレビのリアルタイム平均視聴時間は、20代が約1時間30分だったが、60代が約4時間10分で、2.5倍以上の差が見られた
一方、ネット利用時間の平均は、20代が約2時間40分、60代が40分で、約4倍の差があり、高齢者ほどマスメディアへの支持が高いと言える

出典:総務省「平成30年度 情報通信白書」

・近年のマスメディアはコングロマリット化しており、組織の維持・管理に巨額の資金が必要になってきており、収益を企業広告に依存するようになった。その結果、コンテンツにスポンサーの意向が色濃く反映される傾向にある
その上、コンテンツ提供の媒体としてテレビ(地上波)への依存度が高いため、コンテンツが画一的・均一的なものになりがちであると指摘されており、若年層へ魅力的なコンテンツが訴求できていない要因とされる

・ソーシャルメディアとは、「個人が情報を発信することができ、また情報を受信することもできる媒体」全般を指している
マスメディアとの大きな違いとして、ソーシャルメディアは、メディアを通じて多数の人々が同時多発的、かつ送受信のどちらもが可能な双方向的関係(すなわちP2P)で繋がっている点であるとされる。そのため、あらゆるものがネットを通じてコンテンツに成り得る

・ソーシャルメディアは、個人レベルでの情報交流からマスメディアを代替する独立系メディアに至るまで、多種多様なものが存在している。誰でもが発信者になることが可能なので、コンテンツも無数に存在しており、あらゆるニーズに対応し、生活者を飽きさせることがない
インターネットに接続可能な各種デバイス(パソコン、スマートフォンなど)があれば、場所・時間の制限なくコンテンツの利用が可能となる上、SNSの存在によってコンテンツの拡散力も非常に大きくなっている

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