d-16 : マルチパーソナリティ

予想される社会的な影響

・オンラインでのみ完結する人間関係が一般化する

・所属コミュニティの増加・多様化に伴い、個人のマルチパーソナリティ化が進展する

・対面コミュニケーションが希少な機会となる

・より人々の多重人格化が進む

・一人一つ以上のアバターを所持し、生活するようになる

・普段と違う自分になりきり、異なった人格を楽しむエンターテイメントサービスが多数現れ、流行する

背景・理由・事例

・社会環境の変化やコミュニケーションツールの多様化により、ICTが普及する前と後では、人と人の関係の構築方法には大きく違いがあるとされる
関係性の構築・マネジメント方法は多様化しており、状況に応じてその人に最適な方法が選択可能な状況となっている

・兼業・副業化や、オンラインゲームやSNSなどバーチャル上でも人間関係を構築できるようになったことで、様々なコミュニティに所属することが一般化
その場に合わせた、マルチなパーソナリティを使いこなす人も珍しくない

・2020年の新型コロナウイルス流行の影響により、不要不急の外出が制限された。これまでの人間関係を見直す機会となり、関係性のマネジメント方法の多様化を招く結果となった

・特に仕事関係では、多くの企業がテレワークに移行し、職場での人間関係を見直すこととなった
職場の上司や同僚と直接話す機会が減少し、ひどく不安になった人、驚くほど快適になった人など、その状況は人によりまちまちである

・「自分にとって何が大事で、誰とどのように生きていくのか」という問題が改めて提示されている

・Vtuber(バーチャルYouTuber)は2017年末ごろから、急速な盛り上がりを見せている。ドワンゴ、サイバーエージェント、グリーなどがVtuber関連事業をスタートさせた。4年後には市場規模は500億円を超すとの試算もある

出典:VRInside

・インターネットの世界では、人は自分の好きなキャラクターになることができる。自分のアバターを保持し、理想の自分を自由に作り出し、そのアバターと自分が一体化した状態で楽しむことができる

・ネットワークの匿名性から、ネカマ(ネットおかま)、ネトウヨ(ネット右翼)と言ったような、リアルとネット空間で異なった発言を行い、楽しむ人々がいる

・KKK(クー・クラックス・クラン)は、黒人、アジア人、ヒスパニック、カトリック、同性愛者等に反対する秘密結社であり、白装束に身を覆って活動している
これは、ネットで匿名性が担保される状況と似ていると考えられる。匿名性が確保されることにより、人間は普段見せない人格を見せる傾向にある

関連コンセプト