b-11 : 世界的な気候変動リスクの増大

予想される社会的な影響

・気象・気候データの世界レベルでの統合処理と解析が進み、気候変動と要因の相関性がより理解される様になる

・世界の穀物収穫量の伸びは鈍化し、収穫量も不安定化。世界的な食糧危機につながるリスクがある

・食料価格が高騰し、貧富の差が拡大する

・日本ではこれまでに経験したことのない高温、強雨に遭遇する可能性が高まる

・安定した食料生産技術の拡大

・災害耐性の高いインフラ技術の進化

・働く時間の変化(真夏の日中はオフなど)

背景・理由・事例

・地球温暖化により、地球の平均気温は長期的に上昇している。2030年には今よりも2度上昇するとされている

・温度が上がることで、豪雨が多く見られるようになる、穀物の収穫量が不安定化する可能性がある。また、降水のあるところ、ないところが極端化するようになり、砂漠化も進行する

・台風や竜巻による被害が増加する。特に強い風速、降水量を持った台風が発生する可能性が高まり、災害への対策が求められる

・世界の洪水リスクが増加。特にアジアは高温多湿、多雨の環境になることが予測される
2011年にタイで起きた洪水では多数の死者と、4,000億円もの経済損失を出し、自然災害による経済損失の大きさは東日本大震災、阪神大震災、ハリケーン・カトリーナに次ぐ大きいものであった

・日本が亜熱帯化。感染症媒介蚊の生息域が本州に拡大し、疾病リスクが高まる。また渇水や高波、高潮リスクが増加するなど、対策に迫られる

・日本では台風に負けない、強い農作物の改良技術が求められる

・30年以内に、東海地震、東南海地震、南海地震の3つの巨大地震および、首都直下地震が、60%~約90%の高い確率で発生すると予測されている

・日本は火山大国であり、どの火山も噴火の可能性がある
2020年5月には、日本政府が富士山が噴火した際のシミュレーション結果を公表した。富士山が噴火した場合、首都圏での大規模停電や電波遮断など、様々な事態を招く。バックアップ回線、電源などを常日頃から個人・企業・国といったそれぞれのレベルで対策しておく必要がある

 

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