a-18 : 食のモニタリング・パーソナライズ

予想される社会的な影響

・健康、病気の予防への意識がさらに高まり、パーソナルデータを活用した食の健康管理サービスへの注目が高まる

・デバイスや画像分析などから摂取した栄養素を分析し、サプリ調合を組み合わせた技術の実現により、自ら意識せずに健康管理が可能となる

・摂取成分と身体状態・精神状態の因果関係が明確になるため、保険や労務管理など他分野で摂食習慣と結びついた管理が行われる様になる

背景・理由・事例

・未病・予防の考えが浸透し、健康管理に対する意識が高まることが予想される。IoTを用いて自分の体調や摂取栄養素、アクティビティ状況を常に把握することができるようになる

・今後、食品成分のデータ化が進み、摂食時にQR コード読み取りやライフログカメラ等による撮影・スキャンにより、成分が記録できるようになると考えられる。

そのようにして蓄積されたデータが、食品の成分データベースの全社会的な整備に貢献する。さらにウェアラブルデバイスや家庭用医療機器と連携し、個人に最適化した食事や食材(完全食やサプリメントを含む)、レシピなどを届けてくれるサービスの登場が期待される。すでに冷凍食品などでは、事例がある。

出典:CNET Japanより
日本企業が目指す食のパーソナライゼーション–実現する上で必要なこと

healthServer (ヘルスサーバー) 世界初のオーダーメイドサプリメントサーバー

・また、糖尿病や腎臓病、透析をしている人など、厳しい食事制限がある人に向けて、疾患ごとに最適なカロリーや栄養素を計算し、調理されたメニューを提供するサービスも増加する

・AIによる病院食の食べ残し分析や、自動献立提案システム、食事画像解析AIで日々の食事や運動のログをダイエットや健康管理に活用できるアプリ、自動でサプリを調合するデバイスなどが開発されている

あすけんダイエット

・データに基づいて個人に最適化した食事を提案・提供するサービスに加えて、それらの効果検証や影響を受けたユーザーの行動の結果などもモニタリングできるようになると、最適化の精度をさらに向上する

・ライフログテクノロジー、ヘルスケア アプリ「カロミル」は利用者の食事履歴、運動量、体重などの基本情報を計測することで、ライフログデータを簡単に取得できる。食事の写真から栄養素や料理名などデータを解析することができる。
・米国のスタートアップHEALBEが開発した「GoBe3」は、腕に装着することで、従来の製品によくある消費カロリー、歩数と移動距離、睡眠の質、睡眠時間などが把握できるだけでなく、摂取カロリーを自動測定してくれる。血糖値の上昇や細胞のグルコースの吸収、細胞内液の排出などから摂取カロリーを計測しており、ダイエットに役立てることができる。

食べたカロリー自動で計測 腕時計型の「GoBe3」で健康管理(日経XTREND)

 

 

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