a-06 : ウェアラブルデバイス

ウェアラブルデバイスとは?

ウェアラブルデバイスとは、身体に装着して使用する電子機器のこと。頭部(メガネ、カメラ、コンタクト型)、腕部(リストバンド、ウォッチ、リング型)、胴部(衣類、電子皮膚型)、脚部(靴下、アンクルバンド、靴型)、繊維(衣服)や絆創膏といった様々な形態がある。

今後は検出できるデータの種別や量が拡大し、単なる生体データの管理だけでなく、幸福感や満足感、心身の小さな不調の管理、労務管理や公衆衛生などの集団の管理も可能になると予想される。

予想される未来社会の変化

  1. 小型化、高性能化により多数のデバイスの連携運用が可能になる
  2. 感情や心理状態の可視化とモニタリングが一般化し、メンタルヘルスケアや対人関係が客観的データに基づくものとなる
  3. 個人の行動パターンや生体リズムに基づく最適化が進み、AIによるパーソナライズされた生活支援が標準となる

トレンド

医療用バイタルセンサ Cyvis M100

出典:PR TIMES『新製品「医療用バイタルセンサ Cyvis M100」に関するお知らせ』

CYBERDYNEは、2024年11月27日付で新製品「医療用バイタルセンサ Cyvis M100」の医療機器認証を取得し、2025年1月1日から保険適用が決定。​

この小型ホルター心電計は、最大10日間の連続計測が可能で、心房細動などの心疾患の早期発見に寄与する。​

収集したデータはクラウド上の統合サイバニックシステムに送信され、遠隔モニタリングが可能。​

今後、心電図データに加え、脳活動や体温、SpO2などのデータ収集も予定しており、包括的な医療・ヘルスケアサービスの提供を目指している。

Oura Ring 4

出典:oura公式サイト

Oura Ring 4は、フィンランド発の高性能スマートリングで、健康管理に特化した第4世代モデル。

指輪型ながら、心拍数・心拍変動(HRV)・血中酸素濃度(SpO2)・体温・睡眠の質・ストレスレベルなど、幅広い生体データを高精度に測定可能。

新たにセンサー構造が改良され、内側の突起がなくなったことで、指へのフィット感が大幅に向上した。

装着中の違和感が少なく、24時間の連続使用にも適している。1回の充電で最大8日間使用でき、生活に自然に溶け込む設計。

専用アプリと連携することで、日々の健康状態を視覚的に確認でき、AIによる食事分析や運動アドバイス機能も利用可能。

全機能の利用には月額約880円のサブスクリプションが必要。価格は約51,000円からで、デザインやカラーも豊富に揃っている。

スマート絆創膏

出典:プラスデジタル『電流を流して傷を素早く治す「スマート絆創膏」を開発 – スタンフォード大学』

米スタンフォード大学の研究者チームは、電流を使って傷を素早く治す「スマート絆創膏」のプロトタイプを開発した。慢性的な傷の治癒過程を監視と傷の治療を同時に行うことで、組織修復を促進することが期待されている。

「スマート絆創膏」は、マイクロコントローラー(MCU)、無線アンテナ、メモリー、電気刺激装置、バイオセンサーなど厚さがわずか100ミクロンの電子部品層を、ハイドロゲルの上に配置したもの。

内蔵されている温度センサーで傷口の状態をリアルタイムに監視し、治癒を促進する。治癒が阻害されたり、感染が検出されたりすると、センサーが信号を送り、電気刺激を与え損傷した組織の成長を促し、閉鎖を早め、感染を抑制する。

また、傷ついた組織へ新しい血流を増加させ、傷跡を目立たせなくさせる。

マウスを用いた実験では、治療群は対照群に比べて、約25%早く傷が治った。


・現在登場しているウェアラブルデバイスには、頭部(メガネ、カメラ、コンタクト型)、腕部(リストバンド、ウォッチ、リング型)、胴部(衣類、電子皮膚型)、脚部(靴下、アンクルバンド、靴型)、衣類型など様々なものがある

・消費者のウェアラブル端末への心理的抵抗はまだ大きい。ファッション性の低さ、バッテリーに充電しなければならない、デバイスの重量等が課題として挙げられる

・時計型はアップルウォッチの普及により、認知が進みつつある。アップルウォッチ(シリーズ4)で心電図を計測できる。日本でも、2020年9月に心電図機能が医療機器として承認された

出典:CNETより
Apple Watchで「心電図」アプリを使うには–測り方から簡単に使える設定まで

・データに基づいた日常的な健康ケアが可能となり、健康管理向けのウェアラブルデバイスの受け入れが進むと予測されている

・Googleグラスに関しては、プライバシーの問題が議論された(googleグラスを身につけているユーザーによる盗撮が問題視されたため)

出典:ITmedia NEWSより
「Google Glass」新モデル、大幅アップデートし999ドルで発売へ

・2022年のウェアラブル端末の出荷数は世界で約2億台(IDC Japan(2018))になると予想されている

出典: 世界のウェアラブルデバイス出荷は2022年に1億9000万台超–IDC予測

・新型コロナウイルス対策でスマートグラスを使用した遠隔作業支援や、スマートウォッチによる健康管理などが注目されており、受容が進む可能性がある

・Facebook社は、2021年9月同社初のスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発表した。前面フレームにはカメラが内蔵されており、写真や動画など自分の見たままの世界を記録することが可能である。また、スピーカーも搭載しており音楽再生も可能である。

出典:engadget

 

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