d-18 : 婚姻制度に対する考え方の多様化

婚姻制度に対する考え方の多様化とは?

従来の法的婚姻制度に限らず、多様な形態のパートナーシップや生活様式を認めるなど、婚姻制度に対する考え方の多様化が進んでいる。同性婚、事実婚(内縁関係)、ポリアモリー(複数の恋愛関係)、ソロ婚(一人婚)、契約婚(期限付き婚姻)など、多様な形態に対してそれぞれニーズがある。

制度面でも、従来の夫婦・血縁関係を基盤とした制度から、多様な家族形態や関係性に対応できる柔軟な社会保障システムへの移行が進むと予想される。

予想される未来社会の変化

  1. 結婚式を挙げないカップルや事実婚のカップルがさらに増加し、未婚カップルの間に生まれる子供も増加する
  2. 世界的な潮流から、日本でも同性婚容認に向けた動きが進展する
  3. 結婚しても世帯を共にしない考えも一般化し、世帯という考えが形骸化する

トレンド

・1970年代の高度成長期に、日本においては結婚率がピークを迎えた
安定した雇用の供給が、安定的な家族形成を可能としたと分析される。経済成長期にみられたような、ほぼすべての人が結婚する皆婚社会は、歴史的にみればむしろ珍しい現象として捉えられる

・生涯未婚率は年々増加傾向にある

出典:厚生労働省

・事実婚、同性婚など、婚姻以外の結婚の形が認知されつつあり、多様化が進展してゆく

・一方結婚のデメリットも認知されつつあり、制度疲労も見られる

出典:厚生労働省

・性別や血縁の有無を超え、ともに生きる世帯を「ライフ・ユニット」 と呼称し、配属者がいても友人との旅行を楽しんだり、ライフステージの変化によって一緒に過ごす相手を変えたりと、新しい家族の在り方が提唱されている

・フランスではPACSという、結婚と同棲の中間にあたる制度が存在する
もともと同性カップルへの保証を補うために成立た経緯があり、社会保障や税金面で結婚と同等の権利を得ることが可能
いまは異性カップルにも、結婚よりフランクなお試し結婚の要素として、受け入れられているという

 

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