b-15 : 国際的なサプライチェーンのリスク化

予想される社会的な影響

・原材料調達の見直しと短絡化

・一部製造業の国内回帰

・生産拠点として、東南アジアの台頭と脱中国化

・国際物流の減少

・医療用品やマスク、消毒液など重要品の定義と、完全国内生産化

・人権の観点からのサプライチェーンの規制強化

背景・理由・事例

・デジタル化の進展により、これまで一般的であった大量生産・大量消費による販売手法の陳腐化が表面化。コト消費やモノのパーソナライズ化が求められるようになってきている

・大量生産・大量販売を支えてきたのが、グローバルサプライチェーンである。消費者へ低価格で商品を提供するために、コストの安い国を求め、自然とサプライチェーンはグローバル化していった過程がある

・新型コロナウイルスによる全世界への感染拡大で、グローバルサプライチェーンの脆弱性が明らかになった。コロナの影響は仕入、メーカー、商社、物流業者など多岐に及んだ。
メーカー本体は複雑化したサプライチェーンにより、影響の予測すら困難なほどの混乱状況に陥り、グローバルサプライチェーンが多大なリスクをはらむことが露呈した

・中国で発生した新型コロナウイルスの影響により、中国に生産拠点を置いていた企業のサプライチェーンは寸断。生産拠点の(中国)一極集中は、地政学的リスクや社会不安リスクなど、様々なリスクを考慮しなければならないことが表面化した。
今後は東南アジアやインドなど、周辺国への分散が進むことが考えられる

・今回、世界のあらゆる交通網が寸断したことで、予測不能な海外生産のリスクも新たに浮上した
コストや製造品質、人員配置などを考慮しつつ、リスク回避を最優先し、国内回帰する動きも見られるだろう

・国際的なサプライチェーンにおける人権・環境問題への対応も、重要な課題となっている
海外では、「人権を理由とした企業のサプライチェーンに影響する規制」の導入が進んでいる

 

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