シンクタンクFPRC リサーチ・分析 都道府県別 観光客の動向調査 (Twitterビッグデータによる行動変化のSNS分析) 第1回 2020年10月
都道府県別 観光客の動向調査 (Twitterビッグデータによる行動変化のSNS分析) 第1回 2020年10月

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47都道府県の動向

 リサーチデータをもとにコンサルティング・施策実行支援を行うD4DRでは、観光地への往来が回復し、産業として復興するよう応援・確認する目的から、47都道府県ごとのSNS上の観光話題の定点モニタリングを行い、毎月追いかけていく。メディアはTwitterを対象とし、主に話題量の変化から状況を分析していくこととした。

都道府県別 旅行・観光話題量の変化(前年同月比)

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20年7月の宿泊数は前年の42%にとどまる

 コロナウイルス感染症拡大の影響を色濃く受けた業界として、外出×嗜好性消費で成立している、旅行・観光産業が真っ先に挙げられる。出歩くこと、他人と接触することがタブーとなり、それを避けた娯楽と、生活に必要なものに消費がシフトしたことが要因だ。実際観光庁における都道府県別宿泊者の統計データをみると、20年3月以降前年比15~47%と、半減以下の規模で宿泊利用が大きく落ち込んでいることがわかる(図1)。

図1 日本全国 宿泊者数推移

観光立県が上位の中心
Twitter上の47都道府県別の観光話題量を比較

 まずは1か月に観光話題が多くみられた都道府県の調査を行う。「”47都道府県名”」に「”観光”または”旅行”」のキーワードを含んだツイートを、47都道府県の観光話題としてそれぞれ収集し、9月、8月のトップ10を確認した。(観光産業の復興モニタリングの目的から、一過性のBuzzなど、拡散による話題量増減をなるべく排除するべく、”リツイート”は件数から除外している) 20年8月から9月の主要な関連動向は、以下となる。

・GoToトラベルキャンペーンの継続
・東京都の感染者数過去最多472名(8/1)
・お盆 ※期間中の低い新幹線乗車率が報道(8/8~20頃)
・GoToトラベルキャンペーンの対象追加 ※東京都発着を対象とした予約のスタート(9/18)
・シルバーウィーク ※期間中の高速道路、空の便、行楽地の混雑が報道(9/19~22)
 9月の話題量上位10都道府県のうち、観光産業の盛んな京都、東京、北海道、大阪、奈良、福岡に、8月からの話題の増加が確認されている(図2)。

図2 話題量上位10都道府県(20年9月、8月)

前年の話題量を最も下回っていたのは?
前年同月比の特に低い都道府県はココだ!

 次に、前年と比べて観光の話題発生が減少している、特に課題のみられる都道府県を確認。前年同月比ワースト10の都道府県を調査した(図3)。

 9月の前年同月比ワーストは大阪で48.6%。佐賀51.8%、千葉52.3%が続いた(大阪、佐賀、宮崎、福岡の4府県は7月を含む3か月連続でワースト10に入っている)。

図3 話題量前年同月比ワースト10(20年9月、8月)

 参考までに図4では20年9月の話題量(縦軸)と前年同月比(横軸)の関係を確認(前年同月比がワースト10の(=課題が窺われる)都道府県を赤字で示している)。

注目!コロナ禍で「各都道府県の観光客が少ない」とする言及が増加

 補足として、話題から各都道府県への観光客の「戻り」を把握するため、19年の平均観光話題量上位10都道府県(図5)を対象に、客足のボリュームの印象に言及した内容に絞り調査を行った。 図6では、「”10都道府県名”」に「”観光客”または”旅行客”」、併せて「”多い”」「”少ない”」のキーワードを含んだツイートの量を分析している ダウンロード資料では全都道府県掲載!

※例:次のようなツイートを調査

図5 都道府県別 月間平均観光話題量ランキング(2019年)
図6 観光客・旅行客量の言及出現数(19年観光量上位10都道府県)

 シルバーウィークには盛り上がりも報じられるなど、やや回復の兆しも窺われるものの、上位10都道府県共通の傾向で、旅行客・観光客について引き続き”少ない”とする言及が多い状態が確認され、以下のようなツイートがみられていた。

  D4DRでは今後も月1回Twitterを対象に前月分の定点調査結果を公開し、数値から復興の動向を継続的に分析していく(Instagram(インスタグラム)投稿の調査も、不定期で実施を予定) 。

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Ichiko Oki

ソーシャルメディア分析を専門領域に、投稿をもとにした実践的な生活者のインサイト抽出・提案を得意とするデータアナリスト。2018年11月よりD4DR 札幌リサーチセンター開設・室長。

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