【世界最速】「Clubhouse」急速な広がりの理由と音声SNSアプリ需要を分析!!

1月下旬が起点!音声SNSアプリ「Clubhouse」の話題量が急増

  1月27日に日本でのTwitterトレンド入りが確認され、芸能人や文化人等の著名人なども続々と手探りで参加を表明、魅力を伝えるなど、現在日本でもっとも注目を集めている招待制音声SNSアプリの「Clubhouse」。

  会員から招待を受けてユーザー登録を行うことで、「ルーム」と呼ばれる場所で音声を聞いたり、会話もすることができる。D4DRでは、Twitterがルームへの招待に多く用いられていることから、Twitterの話題を分析する緊急調査を行った。

  まずは「Clubhouse」の注目の高さについて、俯瞰で把握する目的から、「Clubhouse」の、1月1日~2月2日までのTwitter上の話題量の推移を確認した。日本語のみで、期間合計60万件以上。1月25日からは話題が日ごとに急増していく様子が確認され、ピークの2月1日には、12万件もの話題がみられている(図1)。また26~28日にかけて、堀江貴史氏、藤田ニコルなど著名人の発言が増加していることも確認された。

図1 Clubhouseの話題量推移(日別)

1月26日21時に1,000件/hに到達!話題増加のスピードが加速した

  話題が急増したポイントをより正確に把握するため、25日からの3日間の話題量の変化を、時間帯に分解して確認した。25日までは昼間に話題が増えて、深夜から早朝にかけて減衰している。26日の21時に1時間の話題量が1,000件を超えると、27日は遅い時間になるほど話題が増える傾向が顕著となり、23時台に3,000件を超えるなど、明確なBuzzの発生が確認された。(図2)

図2 1月25日から3日間の時間帯別の話題量推移

Clubhouseへのリンクを含む「ルーム投稿」に限定して深堀調査。31日に1万件超のルーム投稿

  続いて、Twitter上で「Clubhouse」への認知・関心のみを示す内容や、サービスの評価にとどまる内容を対象から除外し、「ルームへのリンクを含む投稿(以下「ルーム投稿」)」に絞ってボリュームと推移を確認したところ、期間内に41,552件、31日には1万件を超える突出したピークも形成していた。(このピークはRT(リツイート)が中心で、オーガニックなルームのリンク投稿は、2月以降も増加していると捉えられる)(図3)

図3 ルームへのリンクを含んだ投稿の推移(日別)

「ルーム投稿」のRTトップは前澤友作氏!他、放送作家やミュージシャンなど文化人が上位に名前を連ねる

  Twitter上のルーム投稿のうち、拡散が多く注目を集めたと考えられるものを確認した。投稿者(=概ねルームの企画者)の影響が高い結果であり、経営者、起業家のビジネス戦略層、プロデューサーや放送作家といったコンテンツ企画層、ミュージシャンや俳優といった芸能・アート層による「ルーム投稿」がRT上位の中心となっていた。(図4)

図4 ルームへのリンクを含んだ投稿のRT上位10

オーガニックな「ルーム投稿」に出現する単語に注目! 
ビジネス、社会課題、スキルアップが3大トレンド

  最後にRTやQT(コメント付きリツイート)を除外し、Buzzや反響による単語の増加の無い状態のオーガニックな「ルーム投稿」12,456件を対象に、ルームのテーマを含むツイート文を解析。特徴的な出現単語の傾向から、ルームで多く企画されているテーマを探った。(図5)

図5 ルームへのリンクを含んだ投稿の、特徴的な出現単語

・ビジネス(スタートアップ・ビジネス・社長・会社)
・社会課題(日本・世界・未来・コロナ禍)
・スキルアップ(朝(活)・自分・魅力・キャリア)
の領域がまとまってみられることから、 手軽でライトなセミナー、ウェビナー、勉強会としての活用方法(学習の場の提供と参加)になっている様子が垣間見られる。

一方
・生活(子育て)
・エンターテインメント(音楽・映画)
・雑談(雑談・最近・流行り)
等の分野もみられ、インスタライブ的な、趣味の分野をテーマにした配信や交流の場としての活用も一定量共存している印象だ。

  テーマのタイプごとの投稿例は、以下の通り。

考察・急速な浸透の理由と今後の着目ポイント

  先に調査した結果から、1月中旬まで話題発生も認知もほぼ無いところからきわめて急速に利用拡大・認知浸透していることがわかる。それをこれまでYouTube、Instagram、そしてTwitterを通じて積極的に情報発信してきた多方面の業界の著名人、発信者がこぞって先導・引っ張っていることで、違和感を感じさせず、むしろ自然な流れでの、フォロワーの利用開始につながっている。そこにはコロナ禍の生活でZOOMやインスタライブなど、公私でオンライン会議・配信の利用が一般的となったことも背景に挙げられるだろう。
  また音声のみという、機能特化型のSNS特性からは、InstagramやTwitterでも見せてきた日本人独特のユニークな活用、展開を見せる可能性や、企業活用を視野に機能追加される可能性も考えられ、今後も注視していく必要がありそうだ。


  D4DRでは、自社のブランド、商品、プロモーション、競合やトレンドなどを対象に、TwitterやInstagramの投稿、Googleの口コミやYahoo!ニュースのコメント、レビューサイトの書き込みなどを分析するSNS調査レポートを提供しています。まずはこちらからお気軽にお問合せください。

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Ichiko Oki

ソーシャルメディア分析を専門領域に、投稿をもとにした実践的な生活者のインサイト抽出・提案を得意とするデータアナリスト。2018年11月よりD4DR 札幌リサーチセンター開設・室長。

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