ロボットと人間の共働を前提とした社会設計とは?
予想される未来社会の変化
- 少子高齢社会による労働力不足により、ロボットと人間の協働を前提とした社会設計が必要となる。フィジカルAIが進展し、多数のヒューマノイドロボットが人間と協働するようになる。
- 人間とロボットが同じチームメンバーとして働くことが当たり前の社会となる。ロボットと働ける人材が標準スキルとなる。
- 医療・介護・物流・建設などの分野でサービス需要が高度化し、サービスロボットが活用される。
- 安全性・効率性が要求される分野でもロボットのニーズが高まる。
トレンド
ヒューマノイドロボット・フィジカルデータ生成センター

ヒューマノイドロボット専用の総合支援プラットフォーム「REAaL」を開発・運営するINSOL-HIGHは、日本初となる製造・物流業界の大手企業との業界横断コンソーシアム「ヒューマノイドロボット・フィジカルデータ生成センター」構築プロジェクトを正式に始動した。
本プロジェクトでは、ヒューマノイドロボット専用フィジカルデータ生成センターを2026年春頃に構築し、最大50台のヒューマノイドロボットが同時稼働する大規模なトレーニング環境を実現する。
同社では、単にロボットを導入するのではなく、「人とロボットが協働する環境をデザインする」ことを目指している。
分身ロボットを活用した新たな働き方の支援事業

遠隔操作ができる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」の開発・提供を手掛けるオリィ研究所は、東京都の「分身ロボットを活用した新たな働き方の支援事業」を受託し、都庁舎展望室等にて分身ロボットOriHimeの活用による重度障害等のある方の就労支援を2025年10月より開始した。
利用者が自宅等からパソコンやスマートフォンを通じてロボットを操作し、東京都庁展望室での観光案内や東京都主催イベントでの受付・案内を行う。移動・対話・役割取得という障壁に対して、ロボットと人間が協働する社会設計により、新たな就労スタイルを実現し、障害者雇用の理解促進を目指している。
人型介護助手ロボット「Ena(イーナ)」

Enacticは、人材不足や業務負担といった介護業界が直面する課題解決に取り組んでいる。人型介護助手ロボット「Ena」が周辺業務を担うことで、スタッフが利用者ケアなど人にしかできない業務に専念できる環境づくりを進めており、人とロボットが協働する未来の介護の実現を目指す。そのため、全国の介護事業者と連携し、現場の知見を反映したロボット開発を進めている。
遠隔操作による洗濯や下膳、備品補充などの周辺業務を対象に、2026年夏より実証テストを開始予定。周辺業務への対応範囲を段階的に拡大するとともに、自動化に向けた現場検証を進めていく。