課題解決型エンジニアが攻めの情シスをつくる / 増井雄一郎 さん(株式会社トレタ CTO)

飲食店系のアプリで急成長するトレタ。自らも積極的に情報発信し、趣味は温泉でプログラミングという楽しく真面目に開発に取り組むトレタCTO増井雄一郎さんにエンジニアのキャリアについて伺いました。

D4DR編集部(以下、D4DR):改めて、トレタのサービスを伺えますか?

トレタ 増井雄一郎(以下、増井):トレタは飲食店向けの予約・顧客管理アプリをiPad/Webで提供しています。最近ではPOSレジや、グルメメディアと連携し、一括管理する仕組みも提供しています。

D4DR:飲食店への導入も広がっていると聞いていますが、グルメメディアとの連携も実現したとなると、さらに店側も顧客側も予約がスムーズになりそうですね。
代表の中村仁さんは豚しゃぶの「豚組」などの飲食店を経営し、アプリの開発などもてがけるなど、IT業界&飲食業界で非常に有名ですが、どのようなきっかけで知り合われたのですか

増井:自分のやりたいことリスト( https://masuidrive.tadalist.com/lists/1941485/public )をWebに掲載していたところ、知り合いが「近いことをしようとしている人がいる」と、中村を紹介してくれました。

D4DR:「自分のやりたいこと」を伝えるという情報発信が縁結びをしたのですね。
縁があってトレタに入社し、増井さんは今どのような役割をされていますか?

増井:技術に関わる部分全般となり、アーキテクトと言われるような役割もしています。トレタの開発そのものは開発部で行っていますので、メインラインに載らないものの企画や作成を行う事も多いですね。

D4DR:社内にはどのようなエンジニアのタイプが多いのですか?

増井:高い技術力はもちろんですが、自走できるエンジニアが多いです。チームがまだ小さいので皆が「顧客の問題解決」という同じ方向を向いて行動できると言うことを大事にしています。

D4DR:自ら考え行動できる方が多いというのはものすごい強みですね。
ちなみに、一般的にエンジニアにはどういったタイプの方がいるのでしょう?

増井:エンターテインメントを追求する人はゲーム業界に行く傾向があります。
一方で、役立つものを作りたい、問題解決をしたい、という人はサービスを開発する志向があり、トレタはそういったエンジニアが多いです。トレタでは顧客との距離も近いので、積極的に店舗へ行きヒアリングに参加するエンジニアもいますね。

D4DR:BtoBのサービスを提供する企業には特に、「問題解決をしたい」「社会的課題をなんとかした」という志向は大切かもしれません。
情報システムの役割やエンジニアについて何か考えていらっしゃることや、想いがあれば教えてください。

増井:会社を守るために重要な役割を果たしている情報システムですが、これからは守るだけの社内ITではなく、攻める社内ITはこれから重要視されると思います。

また、アプリ開発のエンジニアはプロダクトを作る事に目が向きがちですが、プロダクトを作ったモノをお客様に届ける手法や、それを支える分でもITを活用することでプロダクトや会社の価値を上げることも重要なITの使い方だと思います。

多くのエンジニアは「プロダクト開発」に目が向きがちですが、それ以外の技術の活用にも目を向けてもらえると嬉しいです。

D4DR:いろいろなビジネスシーンをITで支え、重要な役割を担うエンジニアは出番がますます増えそうですね。
ありがとうございました。

 

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Sho Sato

D4DRアナリスト。Web分析からスマートシティプロジェクトまで幅広い領域に携わる。究極のゆとり世代の一員として働き方改革に取り組んでいる。

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