SNS分析手法解説 1 ソーシャルメディア分析ツールによる分析

ソーシャルメディア分析(SNS分析)の始めかた

近年、InstagramやTwitterなどのソーシャルメディアは、企業のマーケティングにおいてとても重要になっています。企業のSNSの活用方法としては、情報発信を目的とするものと情報収集・分析を目的にするものがありますが、本編では後者の「情報収集・分析」について2回にわたってご紹介します。

まず、SNSを「情報収集・分析」に使う2つの方法について以下にご説明します。

方法1.ソーシャルメディア分析ツール(SNS分析ツール)を導入する

SNS分析ツールは、SaaS形式で提供されておりフォロワー分析やポジネガ分析といった様々な機能により、SNS上の利用者の「生」の声を収集・分析を可能にするツールです。

専門の分析サービス会社により開発、提供されており、担当者のwebブラウザから使うことができ、半年~1年の利用契約(年間200万円~800万円程度)を締結して利用します。SaaS型であるため、いつでも利用できるリアルタイム性や、定期的にシステムがバージョンアップする拡張性は利用するメリットになります。

方法2.リサーチ会社のレポーティングサービスを利用する

リサーチ会社によるレポーティングサービス(SNS分析サービス)は、消費者リサーチなどの経験を持ち、専門的にSNS分析を手がけるリサーチ会社が企業に代わって分析を実施します。

リサーチ会社は、データ収集から統計的な手法などを用いた分析設計など、分析に必要なノウハウを用いたレポートを作成し、企業に提供しています。費用は、レポート単位で都度支払う形式が一般的で、定期契約を必要としないため、年間のトータルコストはツールよりは低額になります。

また、ツールの代理店をしている場合もありますので、総合的な分析環境の構築を相談することもできます。

どちらを選択するべき?
以上を踏まえて、それぞれの方法を選択する際のおすすめポイントをまとめると以下のようになります。

  • 方法1 SNS分析ツールが向いているケース:「いつでも自分でツールを操作していろいろ分析をしたい!」「年間200万程度の固定費用は確保できる!」
  • 方法2 リサーチ会社によるサービスが向いているケース:「設計や分析は専門家に任せ分析結果をビジネスに活かしたい!」「費用はできるだけ抑えたい!」

 

ソーシャルメディア分析ツール(SNS分析ツール)の紹介

ここでは、まず方法1のSNS上の「生」の声を収集・分析できるツールを7サービスご紹介します。

リサーチ会社によるサービスについては続編「SNS分析手法解説 2 分析レポーティングサービスも活用し効率良く可視化」をご覧ください。

 

1.クチコミ@係長

「クチコミ係長 site:www.hottolink.co.jp」の画像検索結果

出典:https://www.hottolink.co.jp/pr/press/20150825-4

 

Twitterや2ちゃんねるなど約590億件の口コミが検索可能です。SNSのオープンデータを収集してサービスを提供しているツールも多いが、本サービスは全世界のTwitterデータを販売するGNIPなどとデータ使用権契約を締結しており、「オープンデータの無断収集禁止」などの事態になっても対応可能です。

2.見える化エンジン

「見える化エンジン site:www.pa-consul.co.jp」の画像検索結果

出典:https://www.pa-consul.co.jp/mieruka/scene/instagram.html

テキストマイニングSaaS市場6年連続No.1のツールです。(富士キメラ総研2017年版調べ) テキストマイニングツールに収集・分析機能を付加しているため、テキストマイニング力が強みです。2018年2月には、AI技術による画像分類機能も実装し、高度なテキストマイニング力と画像分類機能をともに兼ね備えた数少ないツールといえます。

3.Social Studio

出典:https://markezine.jp/article/detail/26989

Einstein Vision for Social Studioでは、AIによる画像認識技術を活用し、グローバルで展開されている200万のブランドロゴなどを含む4タイプのイメージライブラリから、自社ブランドに関する画像投稿をピックアップすることができます。

4.Social Insight

「social studio site:www.salesforce.com/jp」の画像検索結果

出典:https://www.salesforce.com/jp/campaign/releases/summer-17/einstein-analytics/

他のツールと同様に、クチコミデータの収集・分析を可能にするリスニング機能を備えつつ、企業のソーシャルメディアアカウントを運用する機能も兼ね備えています。取得可能データ量や優れた機能を備えてるにもかかわらず、ライセンス費用が比較的低いことから、多くの企業に導入されています。

5.Insight Intelligence

出典:https://www.datasection.co.jp/service/insight-intelligence

SNS分析ツールは、似たような機能をもったものが多いが、本ツールは、風評リスク対策やAI画像分析、オンラインデータ収集・分析をベースとしたソリューション開発など、独自性が高いです。ツール導入後には、業務活用のための勉強会やサポートがついています。

6.BuzzFinder

「buzzfinder site:www.nttcoms.com/service/scrm/buzzfinder/」の画像検索結果

出典:https://www.nttcoms.com/service/scrm/buzzfinder/

アラート通知、デイリーメール、トレンド分析、関連語分析、ポジネガ分析などの機能が搭載されており、風評被害への早期対応、コールセンターでの迅速・的確な対応を可能にします。

7.Sprinklr

出典:https://www.sprinklr.com/ja/social-listening/

顧客管理システムと連携し、広告配信の最適化ができることが特徴であり、SNS広告運用する際にも、重要な役割をはたします。2018年8月に、米調査会社のForrestr Reserchが発表したレポートでは、ソーシャルリスニング業界のリーダーとしての評価を得ています。

導入してみたら使えなかった!?数あるツールの中から最適な選択をするには

以上、SNS分析ツール7サービスを紹介しました。代表的なサービスの一部をご紹介しましたが、それぞれの特徴は多様で、分析精度や取得できるデータの範囲などが異なります。企業の担当者にとって、サービス選定は骨の折れる作業ですが実際には使用開始してみないとわからないことも多く、導入前と導入後でギャップがあるのが実情です。

さらに選定を難航させるのがサービスの料金体系で、ツール導入には初期費用と年間契約を条件となるため最低でも200万円程度の投資は必要で、高いものになれば1,000万円近い料金が掛かるため、導入には慎重にならざるを得ません。

つまり、手探り状態で使い始めることができないため、導入を検討する担当者は各社から営業資料を取り寄せ、有望そうなサービス提供会社には直接面談によってヒアリングするなどして、目的に合致したサービスであるかを見極めます。

その際は、自社が何をするためにツールを導入したいのか、そのためにはどういったデータがどのような精度で可視化できる必要があるのか、整理されることをお勧めします。

ただし、これらは時間だけ考えても安易にできるものではありません。

冒頭でも紹介しましたが、SNS分析をビジネスに活用するもう一つの方法は、SNS分析を専門とするリサーチ・コンサルティング会社への委託も選択肢になります。そうした企業では、定額費用が不要で単発の契約でも結果が得られるサービスを提供していますので、投資判断のハードルが低いと言えるでしょう。

最後に

D4DRでは、2005年から開始したソーシャルメディア分析サービスにより、SNS分析を行うすべての環境、すなわち各社が提供するツールの活用やそれらの導入支援に加え、レポーティングサービスを独自に提供しています。いずれも専門のアナリスト、コンサルタントが企業ごとに対応するサービスですので、SNS分析を検討開始される企業への支援実績を有しています。

ソーシャル分析をする最大のメリットは、他のマーケティングリサーチ手法と異なり、質問に回答するというバイアスを経ずに利用者の本音を可視化できることです。個人の本音は企業にとって非常に有益な情報であり、それがクレームや不満であっても、改善につながる貴重な一歩となるのです。

次回は、リサーチとしてのSNS分析について解説します。

続編: SNS分析手法解説 2 分析レポーティングサービスを用いて効率良く可視化

 

 

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