浅間ヒルクライム 2018 超高速移動環境の5G通信実験に成功したGT-R見学レポート
D4DRでは企業のイノベーションを支援する活動に力を入れて取り組んでおり、研究会形式の取り組みであるWaku Waku みらい共創研究会(NTTコミュニケーションズ主催)ではモデレーターとして関わらせて頂いています。近未来の通信インフラを用いることで実現するであろう様々な活用シーンを想定しながら議論を重ねていますが、自動車を使い、5Gだからこそできる高速移動通信の可能性を検証した日産・GT-Rが展示されるイベントが開催される、ということが紹介され、車好きの私が会社を代表してイベントに参加してきました。
GT-Rが展示されたイベントは、「ヒルクライム」と呼ばれる自動車による山登りのスピードを競うもので、群馬県吾妻郡嬬恋村にて11月3・4日の2日間にわたって開催されました。
開催地の嬬恋村は「モータースポーツ発祥の地 嬬恋村」として地域全体でモータースポーツを推進をしています。毎年開催されている全日本ラリー選手権では、冬と初夏の年2回開催されています。
イベントでは、NTTコミュニケーションズ、NECネッツエスアイ、NTTドコモが特別協賛として5Gに関するブースを出展しています。(5Gとは、大容量化、伝送速度高速化、低遅延などを目標とした次世代通信システムです。)
その中に私のお目当てである「世界初、超高速移動環境での5G無線通信実験成功」を担った実験車両が展示してあります。車両は、実験のため高速度を維持できるようにカスタマイズが施してある日産GT-Rで、見た目にも派手なデコレーションがしてあり、そのスペックの高さは止まっていても伝わってくるものがありました。なお、実験では、高速移動(時速300km超)にてデータ伝送を保ちながらハンドオーバー(基地局の切り替え)、4Kライブ中継を成功させたとのことです。
GT-Rの高速走行性あっての実験であり、その車両を間近で見られることができ、大変感激しました。
車両から離れて屋内ブースに足を向けると、5Gネットワークを利用したレース映像のVR配信や、ドローンの映像配信、リアルタイムでの競技車両のトラッキング等の展示があり、盛況な様子でした。
5Gは、2020年にサービス開始を目標に日々研究開発が行われています。今後は、コンテンツの大容量化やIoT機器など通信機器の増加、完全自動運転車に不可欠な低遅延技術など、ニーズが一層高まると思われます。そんな技術の一端が垣間見ることができました。
残念ながら観戦エリアの定員上限のため、レース自体を見ることはできませんでしたが、次回はぜひ観戦したいところです。次世代通信技術の確立によって、モータースポーツがより身近になることを期待したいです。
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