d-36 : メインストリームの消滅・マルチトライブ化

メインストリームの消滅・マルチトライブ化とは?

予想される未来社会の変化

  1. 情報流通の分散化(SNS・アルゴリズム)、マス消費社会の終焉(全員に同じものを売るモデルの崩壊)、価値観の多様化、アイデンティティの細分化などを背景に、メインストリームが力を失い、多様性の傾向がより顕著になる。
  2. 人々が共通の関心や目的を持つ多様な「トライブ(部族)」に分かれ、複数のトライブに所属しながら生きるマルチトライブ社会が到来する。
  3. 「正しさ」の認識がトライブごとに異なり、価値観の衝突が増加する恐れがある。同じニュースを見ていても解釈が異なり、社会全体の合意形成が難しくなる。
  4. 複数のトライブをつなぐ人材の価値が上昇し、トライブ間の越境能力が重要になる。

トレンド

「界隈」向けマーケティングソリューション「界隈ENGAGEMENT™」

出典:博報堂『博報堂生活者発想技術研究所とスパイスボックス、「界隈」向けマーケティングソリューション「界隈ENGAGEMENT™」を提供開始』

博報堂の専門組織「生活者発想技術研究所」は、スパイスボックスと共同で、生活者が「好き」や興味関心を軸に自発的に形成する集団=界隈に向けたマーケティングを行うソリューション「界隈ENGAGEMENT™」の提供を開始した。

SNSのアルゴリズムの発達などによって、生活者の見聞きする情報は自分の興味のある情報やフォローしている発信者の周辺情報が多くを占めるようになっており、同じ「好き」や興味関心を持つ人たちはSNS上を中心に「界隈」と呼ばれるゆるやかな集団を形成するようになった。こうした「界隈」はいまや推し活や趣味、職業など多種多様な領域や粒度にわたって存在しており、「界隈」の中やほかの「界隈」に情報や流行が伝播することで、「界隈」を起点とした消費=「界隈消費」が生まれている。

「界隈ENGAGEMENT™」によって、ソーシャルビッグデータを通じた「自社と親和性の高い界隈の発見&界隈MAPの作成、共感文脈(ミーム・ハッシュタグ)調査による有力メディア・インフルエンサー・アカウントの特定、インフルエンサー・メディアを活用したコミュニケーションのワンストップ設計が実現する。

Tribe Driven Marketing for Instagram

出典:電通デジタル『国内初、Instagramのアクティブユーザーを“トライブ”基点で分析する「Tribe Driven Marketing for Instagram」を提供開始』

電通デジタルは、SNS上のユーザーを共通の興味関心・ライフスタイルを持つ集団“トライブ”で捉えることで、SNSマーケティングを高度化する独自の統合フレームワーク「Tribe Driven Marketing™(トライブドリブンマーケティング)」の仕組みを生かし、Instagram上のアクティブユーザーを“トライブ”という独自の切り口で分析する国内初の新サービス「Tribe Driven Marketing for Instagram」を開発し、提供している。

投稿に反応しているユーザーの属性や特徴、アカウントへの愛着が高いコアファンの有無を、エンゲージメントなどの定量データに基づいて分析することは困難であり、クリエイティブ戦略やコミュニケーション施策の立案にあたっての課題だった。

そこで、Instagram上のアクティブユーザーの特性や興味関心で区分した“トライブ”という集団でとらえて分析する独自の手法によって、Instagramアカウントの投稿に反応しているアクティブユーザーの傾向などを可視化できるようになった。

本サービスを企業・ブランドのアカウントごとに適切にカスタマイズし活用することで、エンゲージメントだけではない観点での定量的なユーザー分析が可能となり、Instagramの最新アルゴリズムに即した、ターゲットに合ったコミュニケーションプランやクリエイティブを立案することが可能となる。

TikTok広告プロダクト「alpaka」

出典:PR TIMES『フリークアウト、AIハッシュタグ解析により“界隈”を可視化するTikTok広告プロダクト「alpaka」提供開始』

フリークアウトは、TikTok広告におけるターゲティングの精度向上を目的とした新たな広告配信プロダクト「alpaka(アルパカ)」の正式提供を開始した。

alpakaは、TikTok上の検索・視聴・エンゲージメント行動をAIで解析し、ユーザーが属する“界隈”を可視化する。特定のハッシュタグが付与された投稿に直近でエンゲージメントしたユーザー群(=トライブ)をターゲティングすることで、広告配信の精度と成果を大きく向上する広告主向けのソリューションである。従来の“興味関心”ベースのターゲティングでは捉えきれなかった文脈や熱量に基づいてアプローチすることで、広告主とユーザーのより自然で意味のある接点を創出する。

alpakaは今後、TikTok Shopとの連携、パフォーマンス予測モデルの高度化、セルフサーブ機能の提供などを予定している。運用リソースが限られる環境でも、ターゲティング精度によって成果を出せる広告プロダクトとして、国内外のブランド支援をさらに加速していく。