c-57 : 非人類(動物・植物など)とのコミュニケーションの実現

非人類(動物・植物など)とのコミュニケーションの実現とは?

予想される未来社会の変化

  1. 脳波・神経信号の読み取り(BCI)、心拍・ホルモン・行動パターン解析、鳴き声・振動・化学信号のAI翻訳などの発達により、非人類(動物・植物など)の言語の解読が進んでいる。
  2. クジラの生態調査のためにドローンや水中ロボットが活躍し、AIや機械学習を使ったクジラの鳴き声や行動パターンの解析が進んでおり、こうした技術が宇宙人探査や新しいコミュニケーション技術の開発にもつながっている。
  3. 短期的にはペット感情翻訳デバイスの普及や、農業での植物状態可視化などが実現し、中期的には動物との簡易対話が可能となる。長期的には非人類との高度な相互理解が進展する。

トレンド

マッコウクジラの言語「コーダ」

出典:MIT Technology Review「クジラの言語構造、想像以上に人間の言語に近かった」

マッコウクジラは「コーダ」と呼ばれる短いクリック音のシステムを用いて仲間内でコミュニケーションをとることが知られている。MITの研究チームは、統計モデルを用いた分析で、コーダによるやり取りが文脈に応じて構造化されており、人間が使う複雑な発声の特徴に似た、クジラの言語の構造を特定することに成功した。

マッコウクジラのコミュニケーションは、これまで考えられていたよりもずっと表現力豊かで複雑である可能性が示された。

人間に協力しハチミツに導いてくれる野鳥「ノドグロミツオシエ」

出典:カラパイア「人間に協力しハチミツに導いてくれる野鳥。アフリカのハニーハンターと鳥の関係」

東アフリカのタンザニア中北部の先住民族「ハヅァ族」とモザンビーク北部の「ヤオ族」のハニーハンターたちは、「ノドグロミツオシエ」という野生の鳥をパートナーにしてミツバチの巣を探し出す。ハニーハンターたちは、その地域ならではの呼びかけ声でこの鳥とコミュニケーションを交わし、ミツバチの巣があるところまで案内してもらうことでハチミツ狩りの成功率を大幅に上げている。

ハヅァ族のハニーハンターはノドグロミツオシエミツオシエと協力することで、ハチの巣の発見率が560%もアップを実現していると言われている。

その上、ミツオシエたちは地元のハヅァ族が口笛で呼びかけているか、外国のヤオ族が呼びかけているかを区別して、主に地元のハヅァ族のハニーハンターと協力しようとする傾向があるのだという。

クジラのバブルリング

出典:TECH SPARK「クジラの不思議な生態とバブルリング:AI・技術開発に活かされる自然の力とは?」

「バブルリング」とは、クジラが口や鼻から空気を吐き、水中にドーナツ状の泡を作る現象で、渦を伴ってきれいな輪を描きながら浮上する。

SETI研究所とカリフォルニア大学デービス校の研究チームによると、クジラが魚を囲い込むためや仲間と競う際にバブルリングを使ってきたとする一方で、人間に対してもバブルリングを使い、好奇心や友好的な気持ちを伝えている可能性があるという。これは、クジラが高度な社会性と知性を持つことを示している。

また、クジラの生態調査のためにドローンや水中ロボットが活躍し、AIや機械学習を使ったクジラの鳴き声や行動パターンの解析が進んでおり、こうした技術が宇宙人探査や新しいコミュニケーション技術の開発にもつながっている。