a-37 : CO2固定化技術

CO2固定化技術とは?

  1. CO2固定化技術とは、排出された二酸化炭素(CO2)を回収し、大気に放出せずに貯留(固定)または再利用する技術の総称。気候変動対策の中核技術の一つとして注目されている。
  2. CO2固定化技術を活用したジュエリーなどファッションアイテムとして取り入れられる事例も出現している。
  3. カーボンニュートラルへの関心が高まる中で、今後、CO2固定化技術を活用した新商品の登場や、コンクリートなど公共物へ活用する動きがますます活性化すると予想される。

トレンド

CO₂を吸うジュエリー「Lazulith(ラズリス)」

出典:PR TIMES『“世界初 CO₂を吸う【Lazulith(ラズリス)】ネックレス 新登場”    ウェルビーイングをサポートするTRANS WORLD「メルシーブレスレットジュエリー」が環境意識を高めるジュエリー発売』

ジュエリーでウェルビーイングをサポートする【Merci Bracelet Jewelry~メルシーブレスレットジュエリー】は、ベホマルのCO₂吸収材「美環™(びのわ)」を配合した「Lazulith(ラズリス)」を製作。

「美環™」は、大気中のCO₂を吸収・脱離できる機能を持ち、樹脂やインクに練り込むことで「使いながらCO₂を吸収する」新素材「DACプラ®」「DAC-ink®」として展開(DAC=Direct Air Capture、大気中から直接CO₂を回収する技術)。

気候変動対策や脱炭素社会の実現が世界的に求められる中、誰もが身につけるだけで「おしゃれ」を楽しめ、環境貢献への意識を高める 新しいライフスタイルを提案している。

清掃工場排ガスから回収されたCO2のコンクリートへの固定実証

出典:PR TIMES「清掃工場排ガスから回収されたCO2のコンクリートへの固定実証について」

日鉄エンジニアリング、安藤ハザマが主幹事を務めるCPコンクリートコンソーシアム(CPCC)は、清掃一組が管理運営する「板橋清掃工場(東京都板橋区)」において、日鉄エンジニアリングが独自開発した可搬式のCO2回収装置「m-ESCAP™」を用いて分離回収したCO2を、CPCCが製作したコンクリートブロックに固定する実証試験を実施。43kg/m3のCO2の固定を確認した。

回収されたCO2のコンクリートブロックへの固定は、CCU(Carbon Capture and Utilization:炭素捕捉・利用)の社会実装の実現へ向けた取り組みであり、大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」のパビリオン内にベンチとして設置された。

Direct Air Capture(大気からCO2を直接回収するネガティブエミッション技術)

出典:JAL『大気からCO₂を回収する「ネガティブエミッション技術」を持つ 米Heirloom Carbon Technologies社に出資しました』

JALなどが出資する米国のHeirloom Carbon Technologiesは石灰石を活用したネガティブエミッション技術の実用化を進めている。

供給制約のない石灰石を使って効率的にCO2除去を行う。石灰石を再生可能エネルギーで加熱してCO2を抽出した上で、スポンジのように大気中のCO2を吸収させることで、低コストで大量のCO2を人工的に大気中から集める。

ネガティブエミッション技術を持つ会社はこの他にも、海水を活用したネガティブエミッション技術の一つであるDirect Ocean Capture(海水に溶け込んだCO2、炭酸イオンを電気化学的な方法で回収する技術)を持つ米国ベンチャー企業のCaptura Corp.などが存在する。