人載型ドローンとは?
予想される未来社会の変化
- 人載型ドローンとは空飛ぶクルマやドローンタクシーと呼ばれ、人が乗車できるドローンのことを指す。
- 操縦者は遠隔操作で飛行させ、搭乗者を目的地まで運ぶサービスであり、実現することで、道路に縛られない自由な移動が可能となる。
- 人載型ドローンが実現すれば、移動にかかる時間の大幅短縮や交通渋滞の解消も期待される。
- 人載型ドローンが災害や事故現場や物流にも活用されることが想定される。
トレンド
EH216-S

「空飛ぶクルマ」の開発を手がける中国の億航智能(イーハン)傘下の運航会社「億航通用航空」と、億航通用航空および安徽省合肥市の政府系投資会社が共同設立した「合翼航空」の2社は、中国の民間航空行政を所管する中国民用航空局(民航局)から航空運送事業許可(AOC)を取得した。両社はいずれも、イーハンが開発した2人乗りのeVTOL「EH216-S」を使った商用運航事業を計画している。
eVTOL(電動垂直離着陸機)とも呼ばれる空飛ぶクルマは、電動モーターでプロペラを駆動し、人を乗せて垂直離着陸が可能な飛行機械を指す。EH216-Sは無人操縦のeVTOLとして世界初の耐空証明(訳注:航空機の安全性について国の基準に適合しているという公的な証明)を民航局から取得し、民航局が(パイロットが搭乗しない)無人操縦のeVTOLによる商業目的の人員運送事業を認可したのはこれが初めてのケースとなった。
大分県での「空飛ぶクルマ」の運航に向けた検討開始

SkyDriveと九州旅客鉄道(JR九州)は、大分県における「空飛ぶクルマ」の活用による地域発展および地域課題の解決に向けた包括連携協定を締結した。
2028年度頃に別府湾での遊覧サービス、別府市内でのエアタクシー、別府と湯布院をつなぐエアタクシーの運航開始を想定。そして2030年以降は、湯布院、九重、玖珠、奥日田エリアを結ぶ移動、大分市内から別府や湯布院エリアへの移動、大分空港から別府市内や大分市内へのエアタクシーサービスの提供等の拡大をイメージしている。
運賃については、将来的には既存のタクシーと同程度の料金で利用できるような体系を目指している。
有人機・無人機を用いて安全かつ効率的に警備を行う「運航安全管理システム」の実証

テラドローンはJAXA等と共同で、2025年大阪・関西万博の実環境を活用し、有人機・無人機を用いて安全かつ効率的に警備を行う「運航安全管理システム」の実証を行った。
本実証では、有人・無人機が飛行する前日の飛行計画立案から、当日の運航監視、さらに緊急任務割り当てまでを「運航調整所」の設定下で模擬運用した。突発任務時には迅速な割り当て・運航切り替えが可能となることが確認された。
今回の実証結果を災害対応にも活かすため、今後は省庁や自治体が実施する防災訓練などを通じてさらなる実証を進め、本システムの機能強化・改善を進めていく。
世界でのスマートモビリティ旅行

AirXはHISと「世界でのスマートモビリティ旅行の提供」に向け、業務提携を締結した。世界各国でのヘリコプターおよびeVTOLを活用したアクティビティ、旅行商品の提案、販売、また世界各国でのヘリコプターおよびeVTOLの販売及び予約プラットフォームの提供を行う。
「世界でのスマートモビリティ旅行」は、2026年1月よりフランス・スイス・モナコ・ニュージーランドを皮切りに、継続して世界各国で展開される。具体的には、南フランス(ニース・モナコ・カンヌ間)などでのヘリコプターを用いた都市間移動サービスや、ワイナリー上空の遊覧飛行、顧客の希望地へダイレクトにアクセスするプライベートチャーターを提供する。移動時間の大幅な短縮とプレミアムな非日常体験を、ハイエンド旅客向けに実現する。