Waku Waku みらい共創研究会 第3回セミナー「イノベーションの壁を乗り越えるために ~先人の体験を共有し、ビジネスに活かす~」

「Waku Waku みらい共創研究会」はNTT Communications主催で、会員企業と明るく素敵な未来社会を創っていくための研究会です。D4DR代表の藤元がモデレーターを務めています。

第三回セミナーは「イノベーションを乗り越えるために」がテーマです。
「資本主義は創造的破壊があるからこそ進化する」とシュンペーターの言葉が示すように、イノベーションは未来社会にとって欠かせない存在です。しかし、既得権益・規制・社会保守勢力・ユーザーリテラシーなどが障壁となり、イノベーションが育たない環境も存在します。
それらをどう乗り越えていくかを研究しました。

イノベーションへの障壁を乗り越えるためのアプローチ

今回のテーマを基に、4名が講演を行いました。

経産省の三牧氏からは、規制がイノベーションの障害になるケースもあるため、それらの規制をどのように乗り越えるか、具体的な方策を示しました。

日本郵便の上田氏からは、ドローンと自動配送ロボットの事例紹介があり、イノベーションに対する社会的受容性を高めるためには安全性と技術・デザインが重要との話がありました。

ソラミツの宮沢氏は、電子マネーEdyが普及するまでの歴史をお話いただき、「消費者・クライアント・自社」のWin・Win・Winビジネスモデルが成功の秘訣だったと振り返りました。

シェアリングエコノミー協会の佐別当氏は、これからイノベーションの萌芽となるシェアリングエコノミーについて話しました。

画像: イノベーションへの障壁を乗り越えるためのアプローチ

「新規ビジネス立ち上げ時に想定される壁、経験した壁」

講演の後は、パネルディスカッションが行われました。
「新規ビジネス立ち上げ時に想定される壁、経験した壁」をテーマに、グループ分けされた参加者からは、社内の他部署との連携がうまくいかない、役員の考えがバラバラでまとまらない、目先の収支を重視されプロジェクトが立ち上がらないなど、様々な意見が出されました。

最後に登壇者3名から壁を乗り越えるためのメッセージがありました。

・インプットを常に多く、感度を高くすること、新規事業では社内ルールを明確に作らないほうが良い(上田氏)

・会社外の人が関心を持っていることが多いので、上手くベンチャーのスピード感、自由度、アイディアの力を借りて進めていくべき(宮沢氏)

・壁を乗り越えるためには、志と熱量が重要との話と、社内の理解者を募るための、発信や行動が重要(佐別当氏)

新規ビジネスを立ち上げた3名からのメッセージに、納得している参加者が多かったです。

画像: 「新規ビジネス立ち上げ時に想定される壁、経験した壁」

イノベーションが実を結ぶ、WakuWakuする未来のために

パネルディスカッションで、イノベーションに対する様々な障壁や苦労が挙げられたことからもわかる通り、参加者の多くが様々な悩みを持っていました。
今回は、それらの障壁に対する具体的な対策やアドバイスが示されたことで、納得し帰っていく参加者が多かったように見えました。

社会を良くするための様々なアイディアが、うまくマッチングして、イノベーションが実現していく過程を、私もお手伝いしていきたいと感じた夜でした。
本日挙がったような課題を乗り越え、日本でも様々なイノベーションが実を結ぶ未来を、実現していかなくてはなりません。

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